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第二次性徴変性症
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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第二次性徴変性症 71

「じゃあ、着替えますから……」
玲は中へ……入り口にはテントに拡張しており不意な進入を防いでおり更衣中と表示された札がぶら下がっており、少し離れた場所で作業をする女性社員がチラっと見ると総一郎は会釈する。
「橘さん」
「お疲れ様です」
「彼女が例の……ぁ〜これは確かに橘さんが連れて来ないと危ないわねぇ」
肘で総一郎の腹を突きニヤ蹴る表情を見せる、二期先の先輩になり東京支社に勤務……そして彼女も空手を嗜む女性である。
「まあ、橘さんが来てくれると助かるわ……」
「道場の門下生も動員してます」
「それだけ恨みを買っている訳ね……あのモデルは」
二人の視線の先にはキャンピングカーがある。
待遇は良い事は玲も理解した。
「じゃあ着替えます」
「衣装は中にあるから」
中に入ると少女から出る芳醇な匂いに玲は表情は怪訝な顔になるも御神 渚が気が付く。
「玲ちゃ〜〜ん、参加してくれてありがとぉお!」
「原作者には世話なってますから、渚さん」
抱き付かれたシーンをしっかりデジカメで撮る鈴木 紗友里……顔が危ない事は玲も分かる。
「菜緒ちゃんの衣装はコレ」
「夏服バージョンですね」
前回は秋冬と春先に利用する制服であるが今回は野外なので夏服だ。モデルガンも種類は前回同様であるがモデルガンメーカーが気を良くして装飾をストック部分に装飾を施したモデルを出したので今回から使用する。
「眼鏡も伊達になってる」
菜緒は作中に巫女として覚醒し予見能力に苦しめられるのだが眼鏡によりその能力を封じる設定だ。
「靴のスニーカーになっているんですね」
「玲ちゃんってこの様なイベントって初めてだったよね?」
「はい」
二人はやはりと思う。以前から色々と不穏な噂があり警備も強化しているが限界らしく色々とトラブルが出て来るが多くが性暴力被害……発覚しているよりも被害者が名乗り出てない事が多いとも言われている。
「実はあのこも冬にここで逢っていて……」
「もう一人の菜緒役の子である葵野 命ちゃん。今回は渋々受けたって感じね……」
外に出ると不貞腐れた少女が居た、大胆な巫女服のアレンジで背丈は玲と同じぐらいだ。
「……うそ、私と同じサイズなの」
「因みにこの間まで少年でしたよ」
「……彼女だけでいいじゃん!私をストーキングしている奴も居るのよ!!」
玲はニッとして言う。
「現行犯なら文句なしで警察も逮捕するよね?警告出してストーカー行為なら即留置場行きだし」
玲の言葉に命はキョトンとなる。
「今までの事は色々な人から聞いているから、こっちとしても火の粉が来る前にそいつを引導渡した方がいいからね……」
「??」
「自分の周囲がおっかない面々でね……とりあえず会場まわろうか?」
「え?」
「この手イベント初体験だから」
「ええええっ!!レイヤーって」
「元々、この胸のお陰でブラが限られるのよ……それこそ市販価格で五桁も珍しくないし、幼馴染の母親がアパレル下着メーカー勤めでこのサイズのモデルを探していたから……で、撮影当日に葵野さんがドタキャンやって今に至る」
こうなると命もグウの音も出ない。
今日は会場設営の最終日であるので問題はない、二人がコスプレ衣装に着替えたのも慣れて置く必要もあるのだ……。
「えぅと、中学生?」
「一年生です」
「私、高校一年……この背丈よ」
「まさか第二次性徴異常症例の……」
確かに命と玲の背丈はほぼ同じ、命の場合は身長が伸びずに逆に尻と胸が発育している症例だ。命に別状がないがこれには心的負担が大きい……。
「こんなナリだからアイドルよりもモデル、いやもうレイヤーになっているけどね」
「神山さんからある程度は聞いているよ、あのアイドルグループの悪評」
「神山さんって、あの芸人の大御所の……」
「母方の実家は料亭、神田川の親方は祖父で神山さんは常連さんの一人だから」
命は眼の前に居る玲があんな事を言いだす理由が分かった。

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