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第二次性徴変性症
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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第二次性徴変性症 70

とりあえず客間に玲を案内し私服に着替えた、思ったよりも邸宅であり客間もある……一真さんは会社員をしているが大手商社勤務で可也の辣腕、まあ空手を嗜んでいるので幾度か夜の街で他の酔っぱらいと大立ち回りになってしまった事もある、霞さんは取引先の病院で知り合い接待で酔い潰れた一真を当時住んでいたマンションに連れ込んで事に及んだ、一真は当初は強姦したと勘違いして騒動になったが霞も満更でもなく最終的には結婚した。見た目に反して気丈であり娘の転校にもあっさり応じた。
「じゃあ、仕事があるから」
「エンジニアか?」
「広報のお手伝い、広報には自動車をドリフト走行出来る奴いないからなぁ」
一真も苦笑するが総一郎は何処か楽しそうだ。
「イベントか?」
「コミック市場……同人誌販売とその関連イベント、親父なら知っているよな」
「ああ、系列会社にポップカルチャーイベント系を扱っているからな……なるほど護衛か、道場の連中も動員するのか?」
「そうだよ、楠瀬さんの父親も兄も親父と同類だからな」
一真は理解した、この分だと彼女の父親とは酒を呑み交わす前に拳を交えるかもなと……。



更に一時間後、東京湾岸エリアにあるお台場にある多目的用途ホール“東京メガボックス”に玲と総一郎が辿り着く。
「おっ、来たねぇ〜〜〜二人は個々初めてだよね」
玖崎先生の事“東瀬 歩”はニッコリして出迎える、背格好からどうしても学生に見られるが成人でありこの様なイベントの時にはIDは本名の方で登録している

男性の時から同人誌は好きであり学生時代は客として参加し女性になってしまってラノベ作家になっても変わっては無い、緋刀学戦記イベントは自身が参加しない条件に出版社側に丸投げしている、これには男性の時に受けていたイジメ被害の影響もあるのは自身も分かっている。
「東瀬さんってコスプレするんですか?」
「う〜んガチってないけど女子高時代の同級生に衣類作りが趣味な子が居てね……今やコスプレ専門の仕立て屋で緋刀学戦記公認の一人なのよ」
背後にヌッと出た長身の女性は玲を見て怪訝な顔になり歩に尋ねる。
「……歩ちゃん、小学生じゃないよね?彼女?」
「中学一年生、しかも私と同じ……あっ隣に居るのは三沢自動車のエンジニアさん」
「!!!」
「胸に関しては遺伝子研究の結果待ちよ、貴方も可也のサイズだけどね」
歩は呆れる、彼女もモデル並だが女学校育ち故に異性には興味無し。
ショートカットで胸も在り過ぎるが女学校ではモテていたし、転校してきた歩の事情も知っていた。紳士服の仕立て職人の父とモデルをしていた母親の間に産まれたので成長にするにつれ長身と豊満な胸故に服も限られてくる、それ故に衣類作りに覚醒するのに時間はかからず本職の父が見た時には基本は完璧と太鼓判を押された。歩が官能小説家している事を知っている数少ない一人でもある。
「橘 総一郎さん、三沢自動車の技師で今回の公認車両走行シーン撮影のドライバーを務めて貰います」
名刺を出すと彼女も名刺を渡す。大体総一郎と同じ背丈である。
「仕立て屋幻想工房 室崎 纒です、ごめんなさい男性に免疫がなくぅて」
「そうなのよね、だから私が床上手な人を紹介して漸く卒業できたしね……ん?」
玲は歩の発言に顔を真っ赤になり総一郎も視線をずらした。
「……なるほど、二人とも互いの親公認ゅていう事ね、うんうん……菜緒にもパートナーが出てくるから私的にはOKよ。さてと着替えてね」
歩の視線の先を見ると三沢自動車競技車両部の大型トレーラーが止まっていた。

総一郎は見慣れている品物であるがあの車両を自走させずにコレで運んできたとは……確かに競技車両部にとってお台場を含むこの辺りの道は詳しい。まず東京モーターショー商品やコンセプトカーの搬入や撤収もあるのだが最近はドリフト走行を競う競技大会にも参加している。公認車両を複数運ぶのなら10t車で済むのだが……トレーラータイプのトランポが用意されたと言う事は……。
「更衣室はここになるんですか?」
「ああ、普段はレーサーが使う個室部分だけどね……」
呆れてしまう総一郎、確かに今の時期はトランポは使わないのだ。

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