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第二次性徴変性症
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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第二次性徴変性症 64

「……この様な違法薬物は覚せい剤や大麻の様に報道される事もない、その理由が薬物中毒症例が非常にデリケートになってしまうからね、被害者の保護者も黙るわね」
報道されないからこの様な児童が数年置きに出てくる、晴美は呆れるしかない……江利は少年に履かされたオムツを取り外すと表情が妖艶になり微笑む、管理の為に剃毛と包皮を除去された肉棒が勃起しているのだ。
「いただきます」
江利の秘所も濡れており遠慮無く挿入し腰を上下に振る。
「ここまでするのは脳細胞再生研究の為ね、もう治験が開始されているわ。ほぼ人体実験に近いけどね」
晴美としても倫理的に問題がある事は知っているが親の不始末を思うと分かる気がする。学園もこの様な形でも収益になれば手を出す。仮に表ざたになって他人から批判でも起これば“では貴方が解決策を考えてください”と一蹴するだろう……学園としては少子高齢化が歯止めが掛かった現状でも厳しいのだ。
国としても“身体及び精神障害者が減る可能性がある研究”なら黙認はする……つまり、批判する有識者は自身の売名行為に悪酔いしているとも言える。
「国家としてもウチの様に普通の医療機関や学校では扱えない生徒を扱ってくれる所は貴重だからね、法令順守さえすれば……」
晴美も最初は呆れたが、今や苦笑しつつも他人に説明するのに躊躇もない。



「なるほどな」
合流した総一郎は納得した表情になる。用事は済んだらしい……。
「ちゃんとした学校に通学出来るって……幸せなんですね」
「……そうだな、最もここに通わせている親は最低だが変性症を誤認している奴らが多いのも事実だ。今日は泊まりだな」
総一郎の視線はスマホに向いていた、先程ゲリラ豪雨が起きており山道が塞がれたのだ。とりあえず消防と地元建設会社が土砂を除去するが一晩あれば十分な規模らしい……。
「相部屋で大丈夫ですか?」
江利は空いていた学生寮の部屋に案内する。玲は頷く……この部屋しかないのだ。
「(まさか着替えが必要ってこの事だった)」
後で知ったのだががけ崩れが頻発したおかげで過疎が進みトンネルを含む新ルートの要望を出していたが県は認めなかった、大合併を進める為に……そんな事もあってかこの地区にある有権者は県議会や市議会の古参議員には冷たい。大合併直後に選挙運動に来たある古参議員はある住民に水をぶっかけられた事もあった。議員は怒る事も無く去るしかなかったのだ。

今でもその傾向があり白票を投じる住人も少なくはない、どの議員も分かっている。
「連絡はしておいたよ」
「ありがとうごさいます」
玲を見ると顔が赤くなっている、やはり意識するのか……玲は恋愛対象では無い年齢であるが彼女の美しさは分かる。二人きりになると我慢が利かないだろう、何よりもあの子の面影がある……総一郎としてはドキりとする。


程なくして夕食も済ませた二人は部屋で過ごす、学生寮なのでTVの類は無い。そこで総一郎はPCで書類作成、玲は学校の課題をする事になる。夕食時にはがけ崩れの報道があり投光器で現場を照らしつつも復旧作業を進めている模様が映し出された。学園もこの様な事態は想定しており物資の貯蓄は万全であるのは行政側も対応が速いからだ。
「(案外勉強ができるんだな)」
ここら辺は空手好きなので勉強を上手く癖付けられただろう。そして中学受験を回避したのも大きい、中学受験で狂った事がある人は何人も知っている……。

ある塾講師は“中学受験なんてガチャである”と言い放つ程、親も子供も想像以上に大変であり子供が入学しても中一ショックがきっかけに授業についていけない状況に陥ったと言うのも珍しい話じゃない、そう思うと精神面も鍛える必要もあり、玲の両親は敢えて子供に武道を習わせている……。
「あのここって」
数学で分からないようだ、総一郎は直ぐに分かるが机の上に載る胸にドキリとしつつも教える。
「あ〜そうかぁ」
「……」
玲も総一郎の視線に気が付くが嫌がる事はな無く、その表情を見て分かる。完全に自分に好意を持っている……。
「橘さん、私じゃダメですか」

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