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第二次性徴変性症
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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第二次性徴変性症 53

悪く言えばこの様な事例はまた起こる、しかもコレが露見すればあちらの国民は愚直に大統領を変えるだろう。変えなければならないモノを変えないまま……。
「首相には報告は上がっているな」
「こちらよりも詳細なモノです、不確定な所もありますが」
秘書の男性は苦笑すると議員は背伸びした。
「その襲われた少女の詳細は?」
「楠瀬 玲、楠瀬財閥の分家筋です。これが写真です」
「ほう……一昔なら喰っていたよ」
今や排尿するだけのナマコなった自身の息子に申し訳ない感じで言うと秘書は薄ら笑いをする、さぞかし秘書をしていた親父の時は大変だったんだろうなぁ。
「とにかく、この様な事例が無いように警視庁や防衛省にも念を押しておくか」
「それは首相が……可也激高していたようです」
来月の隣国との会談は荒れるな、彼は覚悟を決めた。
「来月の会談はちゃんとできるのかな?」
国会議員の問いに秘書の男は笑うしかなかった、あの国はドタキャンが常套句だ。



将は帰宅するなりに事件をしらされた。瞬時にして表情が険しくなる。
「……はぁ、まさかここまでバカとは思わなかったな、あいつらは」
張り詰める空気になるも日菜子は耳打ちすると直ぐに軟化する。
「新興チームか……」
「うん、夜須さんも言っていた。ただどのみち終わりって」
「なるほどな……巻き込まれたその子は大丈夫だったか?」
「うん。ただ母親がねぇ」
玲の表情が少々曇る。大方あんまりかかわるなって言われたのだろう。
「あれ位で敵意を出されたら育ちの悪さを出しているようなもんね……」
日菜子はため息交じりで言う。
「正弘と篝ちゃんは?」
「二人とも事件を聞くなり例の場所に、本当にこんな時には行動が揃うわね」
まさに疾風の如くだ。




三沢市内にある何処にでもあるお好み焼き店にて巨漢の男は何時のも通りに調理していた。正弘と篝が見えると自然と焼き始め、二人は目の前に座る。常連客も二人を見るなり視線を合わせない。既に事件が知れ渡っているのだ。
「本当に申し訳ないっす、あいつらがタチが悪過ぎる連中とつながりがある事は知ってました」
「正体を探っている時に起きたって言う事ね」
篝の言葉に彼が頷く、手元はコテを動かしている。
「怪しいって思ったんですよ、ヤサを探り始めた矢先に……」
「玲にクラスメイトも無事だったからよかったが、風当たりが強くなるな。丈介」
「……仕方ないっすよ、自分も散々無茶をしましたから、二人が居なかったらここに立ってませんよ」
苦笑する男に二人も納得する。丁度お好み焼きが出来上り手元に寄せる。
「玲が変性症かぁ、これは素性知らないと俺も手を出すわ」
背後から声がしたので二人は振り向く。ビールが入ったコップを手にしており既に出来上がっている。
「美人になりますよ、コレは」
「トーマ、分かっているな?」
正弘の声と篝の眼付にトーマは頷く、学生時代散々返り討ちに遭った自分にとっては頷くしかない。背後に居る現役らも無言のままだ。
「この前の半グレ連中も流れ着いた奴らだったな」
「そおっすね、点々としていたようおっす」
未成年者に性行為所か性犯罪を加担させた上に大麻を栽培していた輩は巨漢の男性も詳しくは知らない、この市には三沢自動車本社工場があり期間工として移住してそのままって言うパターンも多い。

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