PiPi's World 投稿小説

第二次性徴変性症
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

の最初へ
 50
 52
の最後へ

第二次性徴変性症 52

魁の言葉に社員がビクっとし、玲は言う。
「お祖父さん」
「わかっておる、これが将に知れたらこまるじゃろ」
「会長、こいつらの事はよく知っている方がいるので、出来れば穏便に……」
「済めばよいのじゃなぁ」
社員はLトークを見て顔が青褪める。既に休日だった先輩社員数人が動き玲を無理やり連れ去ろうとした連中の残りに接触していたのだ。どんな事態になっているのか。
「井沢も手を焼いていた連中だった事はしっておるからのぉ、永見さんだったか?申し訳ない」
「とんでもないです、彼女が居なかったら」
どんな目に遭うのか想像がつく。強姦に精液便所に孕ませてエンド、例え警察が介入したとしても失うモノは大きい。
「会長、やはり俺も様子見に」
「気持ちは分かる、だが彼らは」
「半グレに取り込まれてますな、楠瀬の御隠居に井沢か……」
夜須はヤレヤレと言う感になる。
「恐らく玲さんを献上する気だったんでしょう、こちらとしては証拠は押さえてましてね、別件で偶々判明して」
「矢先に起きたと」
高士は珍しく殺気を出して言う。夜須も尋常ではない事を知っていた。
「ここはひとつ、桜田門の若い連中に任せてもらいませんかね?ちょうど楊家の警護上問題になる事案で」
「夜須さん」
井沢の顔に魁は頷く。彼が話した時点ではもうどうにもできないのだ。



三沢市でも少々治安が悪いエリア、そこに自動小銃を肩からぶら下げた刑事が居た。自動小銃とは軍隊では当り前のように使用される"アサルトライフル”の日本語訳でもある。近年治安悪化により組織犯罪の国際化と狂暴化により日本も導入している。最も扱えるのは極限られた部署と言う。
「良い経験になったな、楊博士の警護で必要性が出て来たから納得するだろう」
「先輩、書類山ほど書くんですよ」
「渋っていたらこいつが楊博士か肉親、友人に向けられていたからな……」
Yシャツにタクティカルベストを装着している刑事数人は数時間前に半グレ連中を意図も簡単に制圧、拳銃を向けられたが直ぐに拳銃を弾き落した。彼らは幸運だ、半グレを取り込んで犯罪集団形成を目論んだ工作員も居たのだから……手遅れになれば刑務所暮らしが全員になっていた所だ。
「で、無事か?暴走族が連れ去ろうとした子は?」
「はい」
「事がここまで小さく収まるのはめったに無いからな、負傷した容疑者は?」
アサルトライフルの弾丸は拳銃を弾き飛ばしたが同時に暴発、工作員が至近距離であり跳弾が命中したのである。
「搬送してますよ」
「しゃべるか?」
「一応は……本物の半島人ですよ」
若手は呆れた表情になる。無理もない押収したモノには密輸された小銃があったのだ。
「本物ね……まっ、市ヶ谷と六本木の制服組が残業になったのは確実だな」
「本庁の上もですがね、狙っていた彼女も変性症ですよ」
先輩は口笛を吹く、傷物にされていれば暴走族全員少年院から刑務所行きになっていた所だ。しかも業界でも最も最果てにある場所に。
「とりあえずは護衛任務に戻るかぁ、もうちょい骨があると思っていたがあの程度で軍役あがりって半島も危ないなぁ」
先輩の言葉に後輩は薄ら笑いをする、最悪だったらこの場所はハチの巣と血痕だらけになっていただろう。


「ふむ、そいつは如何に」
「色々と罪状付いて懲役10年は確実でしょう、まっあちらも切り捨ててますから……」
国会議員会館にて秘書から説明を聞いた議員は思う。未だに諦めてない訳か……隣国は、しかし自前で技術を得ないとどうなるか……。

SNSでこの小説を紹介

性転換/フタナリの他のリレー小説

こちらから小説を探す