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第二次性徴変性症
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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第二次性徴変性症 41

「……ははっ、これは分かるわ。よもや緋刀学戦記の作者、玖崎 柚がこの様な美少女だと言うのは。あっ自分は挿絵を担当する吉原 くたろうで隣に居るのが外伝の作画者である長野 はりゆき……」
「はぁ……慣れているんですね」
「最も柚は高校在学中に変性症になったからな、発覚した時は不登校に陥っていたがね」
「不登校ね、確かにサンプル取り損ねた人の原因で多いのはソレなのよ……」
リーナも呆れているがこれは研究者にとっては頭を抱えても仕方ない事だ。柚の場合は偶々医療機関に受診して血液検査をしたので判明して指定の医療機関が迎えに……搬送されて十分後に発症したと言う。
「まあ、高校側に配慮を求めても難しい状況だった事は父も兄も知っていたけど、国やら研究機関は激高したでしょうね……玖崎 柚先生」
「もしかすると楊博士の娘さんに奥様?」
「ええ、知っているわ……人為的に天才を生み出す計画は日本にも存在していた、その落し子なのが……」
トスカも書類で知った程度、よもや作家をしていたとは想定外だ。
「……それが玖崎 柚」
「高校側も今までの虐めの経緯から復学させるとリスクの塊、幸いにしてこの様な不登校から自主退学って言う流れは当たり前の話になっていたからね」
玖崎は自嘲的な笑いと表情になる。
「で、色んな人脈で私は女学園に入学する事が出来たって言う事……変性症の影響かどうかは知らないけど文学才能で飯が食えるってわかった訳、だけど前の学校連中に分からない様にするには」
「そいつらが絶対に読まない文学のカテゴリー作品にした。これも元々官能小説で出そうとしたけど……」
既に柚は別のPNで官能小説を幾つか出しておりそれなりに成功、巷じゃラノベ戦国時代と煽っていた当時は傍目で見ていた程度、官能小説は女子高生時代から執筆し直ぐに書籍化されエグい性描写で売れっ子に……。
「……まあ一冊で終わると思っていたけどね、これの全年齢版」
鐶 菜緒誕生のエピソードは三巻に収録されておりこれで不動の地位を得て今や十六巻目になっている。これには柚も想定外であった。
「本当だったんですね」
「ネタと思わせる方がマダマダ……うんトラックも来たわね」
「なんだ、玖崎先生か?おっ玲も仕事か?」
仁がスカニアから降りてくるなり言う。
「伯父さん知っているんですか!」
「知ってるも何も……玖崎先生はライターもしているからな」
「官能小説でお世話になっている編集長が信頼している方がトラッカーグラフィティーのライターを長年している方で……一緒に取材させてもらっているんです。高校卒業してすぐの時には同乗取材も……」
「最初アイツから聞いた時には驚いたね、本職が官能小説家でキャビン内で濡れ場する際にどうするか独り言いっていたしなぁ……」
玲は唖然とした、仁を唖然とさせる女性がまだいたのかと……。
「今回はありがとうございます……社長」
「ははっ、スカニアとかは大手が持っているのが殆どだからなぁ……特徴的なカンパニーカラーになると難しいだろうよ……」
「玖崎先生も最初からアテがあるのなら……人が悪いですよ、陽さんまで動員して」
「久々井さんの所がダメなら楠瀬運輸にって思ってね……」
因みに陽さんとはトラッカーグラフィティーのライターを務め普通自動車は勿論、中型に大型とけん引と言った自動車免許も持っているので試乗レポートには必ず指名される。
「二人とも彼女はモデルは今日が初めてだからね……すまないが」
二人とも事情を察したのかあいさつもソコソコにさっそく撮影の為に荷台に上がる。作中ではよく大型トラックやトレーラーが登場するがこれには戦闘車両を使う事が多い設定なのである。玲が演じる(?)鐶 菜緒のメイン武器は実在するプルバック式アサルトライフル"FN−F2000”でハンドガンは"FN−ファインセブン”である。セーラー服にガンホルダーを装着しコンバットブーツ、とーぜんながら玲はこの手の靴は初めてである。

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