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第二次性徴変性症
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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第二次性徴変性症 36

「なあ、市立の三沢高校に双子の転校生が」
「あ〜二人とも空手の世界じゃ猛者だよ……しかもバイクも大型を乗りこなせるから」
隼人は玲の言葉を理解した。



市立三沢高校、礼と渚は少々乱れた制服を直していた。足元には不良学生が転がっており何人かは胃の中のモノが吐いていた。駆けつけた担任で日比谷道場の門下生でもある市ヶ谷 琉斗は苦笑するしかない。
「肉便器にするなんてもってのほかです、聞きましる悪さですね」
「金的がなかっただけでもありがたく思えよ、お前らよ」
全員腹か肝臓狙いで済んだのは御の字だ。
何よりも手引き役の女学生は腰を抜かしているのは二人が放つ威圧感、特に礼の眼付が怖い。
「今回は見逃しましょう、この分だと貴方も利用されていたでしょうから……さてと」
礼はリーダー格の男子学生の髪の毛を持ちグイッと引っ張る。
「先程からのやり取り全部撮ってますから……身の振り方に自信あるならどうぞ」
「あ〜言い忘れていたが日比谷道場の門下生でもあるからなぁ……OBの連中から聞いてないか?」
「うぅぅ、ああぅあああっ!」
事の重大さを理解したようだ。流石に不良している事もあってか一度は痛い目に逢っているようだ。
「まっ正当防衛と言う事か……」
それにしても二人の強さは想像以上だ。篝が可愛く思える程に。
「後な、この子は楠瀬 正弘の妹だ……変に手を出したら俺も預かり知らん事になるぞ」
不良学生の一人のLトークの画像を見た琉斗は告げておく、多分慕っているOBの数人が楠瀬運輸の社員をしているから知っていると思ったが……どうも周知されてないらしい。
「!!!!」
「れーちゃんも僕も既に"開通済み”なんだけどね、名門女子高だからって処女って言う訳でもないし」
渚はヤレヤレと思いつつも項垂れる不良少年に囁いた。彼らは体育科教師数人が来てそのまま指導室行きになったのは言うまでもない。騒ぎを聞きつけた二沢 洋子も呆れていう。
「派手にしたわねぇ、あいさつ代わりにしては」
「はい……私も言葉で諭したのですが」
「気にしなくてもいいわよ、中学の時から変わってないから」
最も二人が叩きのめした不良グループらと洋子は小学校からの腐れ縁であり、彼女が空手を習い始めたのも虐めてくる彼らに対抗する為の力が欲しかったのだ。学年が上る程虐めが酷くなっていたが六年生の時に全員叩きのめした。派手にやったが虐めも露見し弁護士の日比谷先生が介入した。これが原因かどうか不明だが彼らは不良化して中学校でも絡んできた。高校になってからは交友範囲も広くなって校内で絡む事は無くなってはいたが……。
「昨日の事もあるし、絞られるわね」
一人やたら金回りが良い生徒が居るので洋子はため息をついた。



お昼になり玲は弁当箱を出す、東南アジアで広く使われているステンレス製の三段重ねの弁当箱だ。
「かわってない」
「うん、おなかすくもん」
学食もあるが料理好きな母親が許す訳もない。





小学校時代、給食の献立を見て再現した事もある位だ。
「大きいよね」
普通の女子なら半分や四分の一で済むサイズだが玲は食欲がある。これは変性症を発症した子によくみられるらしい……。
「太るとか怖くないの?」
「モデルの様な体形に憧れる女に求める男はダメよ……モデル体型も過剰になって最終的にはお医者さんに世話になる、海外じゃ医療保険の類も自己責任でピンキリだからねぇ」
同席している委員長が言う。


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