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第二次性徴変性症
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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第二次性徴変性症 35

家が地元有力者に関係があるらしいが、高士の父親が合法的に騒げばどーなるか?彼の両親も引き下がった感もある。とは言え恨まれている事は間違いはない……。
「どう?」
「問題は無いって」
玲の声にリーナはホッとする。そろそろ教室に戻る事にした。
手を洗う序に鏡を見るリーナ……その仕草は色っぽく見える。
「玲も女の子なんだから身嗜み意識して」
「う、うん」
だからポーチも持たされたのか……玲は笑うしかない、生理用品の他にも予備の髪留めや制汗スプレーにウェットテッシュやら……男性の時よりも持ち物が多くなっている気がする。
「(女の子か……)」
玲は鏡に映る自分に違和感を感じていたがそれが今の自分である事も事実だ。

教室に戻ると席に戻り次の授業で使うノートや教科書を出しておく玲……期末テストも終わり追試の有無で気分も違ってくる。因みに玲らは中間も含めて全教科パス……これには日頃から勉強も手を抜かないのが日比谷道場の方針である。
門下生の中には高校生や大学生も居るし、教師をしている者もいる。夏休みの課題でさえもトラブった事は無い……三人とも入試を要する私立中学にも入学出来る学力を持っては居るがリーナの性格と身の回りを考えると市立の方が良いと言う判断で今に至る。とは言え三沢市で変性症の生徒は玲が初である。
「楠瀬さんって、もうセックスしたの?」
「男性の時はね……女性ではまだだよ」
「てっきり日比谷君とヤッているかと思った」
近くにいた高士がドキっとし、リーナが言う。
「仮にそうなっていたら高士でも欠席よ……」
「そうそう、祖父さんも怖いけど父親もスゴいからなぁ……」
小学校が同じクラスメイトの男子生徒は遠い目になる。
「楊が第二次性徴異常症って言うのは知った奴らがエロ目的で虐めた事があってな……その時は警察沙汰になりかけた」
「あ〜五年生の時か、確か高校生の兄が絡んでなかった?」
玲も知っているのはプッツンしたリーナを制止したからだ。煽った他のクラスの子は鼻が潰れ歯が飛んだ惨事になるも自業自得に……これが発覚すれば矯正教育機関への転校も在り得たが無事に卒業出来た。責はその兄や友人にも及び大学の推薦取り消しか停学を選べと言われたようだ。
「三年の峰沢もバカだよな、楊の事をビッチとしか見てなくって」
「そうね……第二次性徴異常症を理解しろって言われても無理なのよ」

リーナはムスっとする……未だにそいつの保護者から正式に謝罪を受けてはない。幸い別の中学に進学したようだが小学校で問題起こした生徒は間違いなくマークされる……身の振り方位分かってもらえるといいのだが。
「他の学校でも知られている?」
「うん、ほら……」
彼はスマホのLトークを見せると玲は苦笑し、リーナに殺気が増した。小学校時代に連絡網だったのが今でも活用されている。お友達になりたいとかヤラせろとか……道場のみんな見たら間違いなく惨事が待っているだろう。
「俺も怖いから釘は刺している……」
須藤 隼人はリーナに筆卸しして貰ったこともあるので恩義を感じているのだろうか……。

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