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第二次性徴変性症
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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第二次性徴変性症 34

身体障害の症例では遺伝子治療で改善するのもあるのも事実だ、その為に治験を受けたい希望者が後を絶たずに中には海外に渡る事例も出ている。日本の医学研究者が頭を抱えるのも分かる……危機感を持っているのだ、だが国家としては公益性も考えないといけないのも事実だ。変性症の研究が日本でも進んでいるのはウィルスの変異を警戒しているが再男性化出来れば選択の幅が広がる訳だ。別にノーベル賞を取りたいわけでもない……。
「楠瀬君のアレどーだったの?最後までしたんでしょ?」
「……っ!!!」
真っ赤になり顔をうつ伏してしまうリーナにクラスメイト女子全員察した。
小学校から同じ同級生はリーナの持病は知っているし、他所の小学校から来た同級生も理解している。この分だと喪失感が凄いのだろう……。
「それよりも熊谷先生に話して居たイケメンって誰?」
「楊 隆介……私の兄よ、この中学校始まって以来の文武両道……今は米国にある研究機関に勤める方」
「!!!!」
「やっぱり日比谷君の実家の……」
「門下生、今まではお父様と同じ医療財団で遺伝子研究していたけどどー言うわけか日本に拠点を設けた訳、ここに……それで二人もそこに在籍するって」
リーナは面倒臭い感じで説明する。
「もう一人の女性の方が桧屋 篝さん、まあ玲の義姉になる予定の方」
高士も遠い目で言うと成人になっている兄や姉を持つ同級生が分かった顔になる。既に玲の所は人だかりができている。
とは言っても、女子生徒が殆どで男子生徒は遠巻きに見ている程度だ。元々から玲は顔もイケメンが美少女になったとしてもだ……この胸のサイズには妬みよりも好奇心が勝ったようだ。
「うぁ……またとんでもない美少女になったもんねぇ正弘や篝が心配するわね」
数学担当の松河 美優は呆れる顔になる。話には聞いてはいたが実際見ると……これから起こる騒動が容易に想像がつく。
「先生まで……」
「楠瀬さん、課題はOKよ……じゃあ授業はじめましょう」
慌てて席に戻るクラスメート達。
美優はその様子を見る為にそっと入ってくる事もある……このフレンドリーと言うか茶目っ気があるので人気があるのだ。


授業は滞りなく終えた。玲はトイレに行くことにした。
「玲、ついていくわ」
入院中に男子トイレに何度か入った事もあるのでリーナが付いていくことにした。
病院内ならまだしも、ここは学校だ……何より玲にはちゃんと教えておくこともある。

「やっぱあ、噂広がるの早いわぁ」
玲が変性症になった事は既に知れ渡っていた上でこの爆乳……スマホの拡散力を見せつけられた感もある。廊下を歩けばすれ違っただけでも振り向くし、小声で会話したり……GW明けの事件の事は記憶に新しく、これで玲の怖さが知れ渡った。最も兄や篝を知っている教員らは想定内だったらしく寧ろ"遂に起こしたか”と言う感だったらしい……相手も入学以来手を焼いていた連中で特に峰沢は小学校でも多々問題を起こしており警察や児童相談所に世話になる一歩手前の案件もある。玲にKOされた事が余程ショックだったのか親に泣きついたが……逆に停学処分に追い込まれた。

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