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第二次性徴変性症
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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第二次性徴変性症 28

「新しい門下生、橘 総一郎さん」
「橘ってケルベロスって言われている姉妹の……」
「兄です、本当に妹二人がこれから騒動持ってくるから覚悟は」
「大丈夫だよ、伊達に虎殺しの孫って言われている訳でもないさ……」
虎次郎の息子である隆は苦笑しつつ言う。
「弁護士をしてます、何かあった時には直ぐに……三沢自動車の顧問弁護士との認識もあるので」
名刺交換して言う。
「紫藤さんもこんなことに巻き込んで申し訳ない……」
「大丈夫ですよ、玲ちゃんの事は昔から知っているから。多分学校で先生が……」
玲はもう笑うしかない。
「最も正弘や篝ちゃんがどれだけこぶし振るったと思う?多分先生達も覚悟はしていたわよ」
日菜子は遠い目になる、何度か将がキレた事もあるが二人が加害者側にはなった事もない……寧ろ学校側が手を焼いている生徒ばかりである。今回の加害者は警察に逮捕されているので……。

総一郎の妹は既に地元の高校に転入する事になっており門下生の男子高校生らは笑うしかなかった。玲ならともかくケルベロスと恐れられている礼と渚の怖さは……。
「はぁ……勘弁してくれ」
「いいじゃん、私らは楽になるわね」
マイコップに注がれたジュースを飲みつつ言う。
「よろしくお願いします」
礼は頭を下げる。
「レーちゃんは頭が固いからねぇ、女の子になっても」
「「え?」」
全員が驚く。
「変性症、中学生の時に発症しまして……」
空手よりも茶道や生け花を嗜む外見をしているイメージがありそうな礼はまたかと思う……。
「渚はもう少し大人しくしてもらえると」
「いいじゃん……だってあの時先に拳上げたのレーちゃんだし、まああの先生も色々と問題あったからどうも辞めたらしいよ」
「はい?」
「私らバイクレースもしているけどライセンスと普通のバイク免許を混同した、バカ教師を殴ったのよ、前の学校で……」
確かに普通のバイク免許取得に関しては校則が禁じられているが地域によっては公共交通機関の事情によりやむを得ずに緩和している場合もある。
「それで父様が来まして……」
「あ奴の息子のことじゃ、その頓珍漢教師の胸倉掴んで退学届けを叩きつけたじゃのぉ。あ奴なら拳でなぐっているわい」
虎次郎は軽く笑っているが総一郎は笑えない話だ、これが祖父ならあの教師は顔をぶん殴られており歯の数本は飛んでいるだろう。父だったから胸倉掴んで怒鳴られた程度で済んだ、最もその教師も可也の問題行動があり高校側も転校に必要な書類を出して手打ちにして、その教師は色んな理由をつけて休職を勧めたが辞めたらしい。
「そもそもれーちゃんにベットの上で自由にできると思っていて迫ってきたからねぇ、祖父にしれたら……」
渚もため息をつく。
「で兄様が三沢自動車本社工場勤務になりましたので……幸い高校もすんなり決まりまして」
「先生?」
「その事は聞いてはいるよ、ウチは問題がある生徒の方が多いからなぁ」
関 孝弘は遠い目になるが教師が手に挙げるよりはマシかもしれない。
「玲が入学している頃にどうなっているのやら……」
「はい?」
「まさか女子高に行くとかないよな?」
「無理です」
変性症により女性になった子の多くが共学を選ぶのは異性が居たほうが安心感があるらしい。


「色々とごめんね」
「気にしないでね……寧ろ道場の高校生や大学生らとLアドレス交換できたから」
一人が言うと玲はキョトンとなり、リーナは遠い目になる……以前から紹介してと頼まれていたが危険過ぎると思っていた。

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