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第二次性徴変性症
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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第二次性徴変性症 20

日菜子の言葉に篝と燐は驚く表情だ。
「昔ねパソコンのアダルトゲームに勤めていたって言う人が修行しに来た事もあるのよ……」
名門料亭として全国区の神田川には様々な料理人が修業に来たり助に入ったりする。それが母親の実家なのだ……その流れか料理の腕前は何処の姑も黙らす腕前だ。


「……こりゃあ間違うな」
玲のスラックス着用&男装用補正下着着用姿の写真に正弘も呆れた。
「私も着たかったけど、正弘が嫌がって」
確かに篝の学生時代も凛々しく、女子生徒からも人気があった。正弘としては男装したら腐女子が喜ぶ光景が目に浮かんだので嫌がった訳だが……彼女の父親は元プロボクサーで現役時代は“後楽園ホールの処刑人“と言う物騒な渾名が付いた。
日比谷師範代に並ぶ“猛者”であり地元のワルで知らない方は居ない……最も正弘の同世代では知らずに絡んで“処刑”されて交番に放り込まれた人もいる。そのDNAはしっかり篝にも継承されレイプ加害者を病院送りにした事もある。
「レオタード姿もあるわよ♪写真」
燐の囁きに正弘は断っておく、これ以上は篝が迫ってくるだろう。

「でもスクール水着ってハイレグじゃないんだ」
「丁度私らが高校卒した後に承認されたからねぇ……ほら篝がフルボッコした盗撮魔がいたでしょ、これで使用許可が下りたそうよ」
あの時は進学もかかっていて大学推薦も危うくなっていたが加害者側の親やら被害者本人やその親の嘆願もあって大学に進学する事が出来た。その時は正弘が来た時には盗撮魔が喋れる状態でもなかった訳で……。
「スカート付きかぁ……篝着るなよ」
この分だと既にネットでポチっているかもしれないが……。


並木制服店を出た後に向かったのが郊外にある大規模商業施設……ここで玲の私服を揃えるつもりで序にお昼も済ませる事にした。私服に関してもある程度は補助が出る様になっており“ユニバーサルカジュアルウェア”はその対象企業の一つでこの様な商業施設には必ず出店している。
「ジーンズにスカート、ワンピースに……」
母親の言葉に正弘は言う。
「じゃ、篝よろしくな。少しサングラス見てくる」
正弘はそそくさと逃げた。ここなら馴染みの警備員も居るから大丈夫だ。
「今日の晩寝かさないよ」
玲は聞かない事にした……本当に激しいからなぁ。
「さあまずはワンピースから!」
母親のここまでテンションがあるのを見るのも初めてだ……ユニバーサルカジュアルは比較的大人っぽい商品ラインナップが多いが反面地味とも言えるが……あんまり着飾ると大人が溜まったもんじゃない。
「じゃあおれサングラス見てくるから」
「あっ、逃げるな!!!」
兄は職業上サングラスは欠かせないのだ、何せ朝日を受けての走行もある。

祖父も若い頃に朝日の逆光が原因で貰い事故に遭った事もあってかサングラスは欠かせないのだ。
「もう……」
「女の子買い物は男性が入りにくい場所もあるでしょ」
「あっ」
確かに女性下着売り場に一度も入った事は無い。日菜子の言葉に篝は思う、あー見えて自分を引き立たせる為にサングラスを選んでいるのだ。


一時間後、とりあえず女性衣類を揃え会計は玲名義の電子マネーに……これにより変性症患者として登録しているので後日キャッシュバックと言う形で靴も数足限定になるが同様の処置がとられる。
「後は……髪留めよね」
「ええ、私のお古じゃ申し訳ないですし……校則に触れない程度なら」
まあ校則も近年ブラック校則と言う理不尽でかつ教育に効果があるのかと言う無茶苦茶な校則が問題視されており、自毛が黒でないのに無理矢理黒に染める事を強要された揚句に退学に追い込まれた事例もある……この事例は最終的に地方自治体も巻き込む裁判沙汰になり原告側の一審勝訴した。

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