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第二次性徴変性症
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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第二次性徴変性症 19

店の奥にある試着室は広めの和室にしているのも正月や成人式の着付けが出来る利点がある。
「とーさん、店番よろしくね」
年数を積み重ねた風貌と分かる男性はスポーツ新聞片手にして二階から下りてくる。店主の並木 順次郎でありこう見えてもビジネススーツ仕立て職人としての顔もある。
「おや、楠瀬のこせがれか……ほぉう」
順次郎も感心するほどの美人になったのだ、何よりもあの胸は……我が娘よりもデカい。


玲が通う中学校はブレザーである……公立だが学ランやセーラー服では生徒が私学に流れるのは今でも変わらない。
正弘と篝が中学校時代は学ランとセーラー服であったが卒業ど同時に今のブレザーに切り替わった。当時の卒業生からは可也の不満の声が出たのは確かで最後まで渋っていた当時の市長は後に落選……実に恐ろしい民意である。とは言え学ランやセーラー服はアニメやラノベの影響からかコスプレアイテムとして活用されているので今でも売れる。
そして学生服に関しては新たなる動きもある……女子学生のスラックス使用の解禁である。これまではスカート一辺倒だったが盗撮被害やら性同一障害への配慮した結果とも言える。女子制服が嫌で不登校になったと言う事例は全国的に珍しい話でもなく三沢市の中学高校でも認める様にしている。
「一応用意はしているわよ、スラックス」
「以前のモノじゃダメ?」
「お尻も大きくなっているし腰回りも変化しているのよ」
変性症の子で戸惑うのがスカートの感覚である。一昔は学生服も性別に合せたので不登校になる人もいた……それ故に変性症の学生にも十分な配慮を行う必要がある。
「トイレって洋式化進んでいるよね」
「はい、大丈夫ですよ」
トイレの洋式化が学校内で進んだのは和式トイレが出来ない新小学一年生が珍しい話では無いと言う現れであり、災害時には避難所としての機能もあるので老人や身体障害者にも対応出来る洋式化と多目的トイレの整備を求められる様に……。
「女性って失禁し易いから、そこが心配なのよ」
「はい……」
日菜子も学生時代に自宅で失禁した事もあるので心配になる。

セーラー服からブレザーに着替え終わると玲は思う……スカート姿で本当に女性になったんだと。
「本当に美少女ねえ」
燐も思わずレイヤーイベントで使うカメラで撮影し篝も頷きつつも撮影する。
「あるんでしょアレ」
篝の言葉に燐は頷く……意外とコレも需要があるとは思いもしなかった。
「本来は女性レイヤーが男性キャラになる為に着用する補正下着なんですよ、最も長時間の着用は勧めてませんが」
日菜子は和装用の下着の事は知っているのでそれに近いと感じていたのだろう。
「ねぇ……」
玲は母や将来は義姉になる篝の視線に意味が分かっていた。スラックスもよういされている。
「最初はスラックスで」
燐は最早レイヤーを撮影するカメコであるが、玲は薄ら笑いをするしかなかった。


そこには可愛いスラックス女子生徒がいた。女学園なら上級生にお持ち帰りしてベットの上になっている必須な可愛さだ……。
「髪型をこう少しやぼったくして……」
一旦ブラウスとブラジャーを外してそれを着用しつつも燐は玲の髪型を整えていた。
「おもったよりきつくないです」
「うん、潰し方にもコツがあるしね……」
この様な特殊な下着が用意されているのはレイヤーもそうだが文化祭の際に男装する機会があるからだ。
最もこれで男装や女装に“覚醒”してレイヤーになったと言う方は燐は何人も知っているし、更に変性症で女性になった元男性レイヤーとはLトーク仲間、その彼女も可也の巨乳であるが学生時代に軽度の性同一障害になっており男装している時は一番落ち着くらしく、当時としては珍しくスラックス着用した女子高生になった一人だ。
「これが……男装している感じなんだ」
スラックスを穿いて分かるが股の部分の感覚が慣れない。姿見を見ると分かる……。
「うぁあああっ、これはもうお持ち帰りで即ベットに押し倒すレベルね」
燐の言葉に篝はハッとするも日菜子は苦笑する、娘になった玲をここまで本音解放して評価して貰うと母としてはうれしい。
「あらまぁ、百合の花が咲くわねぇ」

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