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第二次性徴変性症
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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第二次性徴変性症 18

嫁入りするなら正弘の下で……これはもう双方の親も了承しており何時でも結婚式をと考えているが、正弘も篝も親に迷惑をかけたくは無い。正弘に至っては大学通える学力も経済力もあったが本人は就職、聞けば何時篝に子供を仕込まれるか怖いので四年間大学に行く位なら父親の実家家業の運送業に就職した方が良いと判断した。
「もう少し頑張ってみます」
「そう……」
正弘もそれとなく社長に聞いては見たがやはり中型免許取得でないと難しい……昔のバイト先である黒馬運輸も出来れば普通自動車免許持ちで中型免許取得なら即採用らしいが……。
「で、日菜子さん。今日は?」
「制服にスク水にダンス用ウェアの受取、それと私服も見たいし……」
「だからって玲に制服着せるか?」
「「……正弘」」
将来は嫁と姑になる二人にすごまれた正弘は思う……本当に仲が良い。
思えば篝と恋人になった時も“子供作るなら高校出てから”と言われるもその時は今まで見た事無い程怖い表情をされた、両親は三人目も欲しかったが出来なかった。玲の出産後に卵巣に致命的な病気が見つかり摘出の手術を受けたからだ。それ故に篝は娘同然なのだ。


大学病院のロビーにて会計を済ませ診察カードを受け取る、一年は月一回の検査をする事になる。生活に異常を来す遺伝子異常が後から発覚した事例もあるからだ。詳しい事は個人情報保護やらで知らされてない、それだけ政府が真摯になっている現れなのだ。

「(視線がスゴい……)」
無理も無い、玲が着用しているセーラー服は母親のお下がりだが余程手入れがされていたのか今でも通用しているのはハッキリと玲の巨乳ぷりは強調されている感もある。大学病院から出て駐車場に行く途中に兄がいなかったらナンパされていただろう。何人かは兄と篝を見て慌てて逃げた……恐らく中学か高校時代に酷い目に遭った人なんだろう、玲はそう理解出来るのも熊川先生から幾つか兄や篝の中学時代の武勇伝を聞いた事があるからだ。
「最初制服やら水着やらレオタードとか受け取るから並木制服店に向かって」
「りょーかい」
兄の愛車である三沢ハイライターは4ドアピックアップトラックである、普通ならSUVかステーションワゴンになるが母の料理好きは食材も拘り魚一匹に肉は一固まりである。それ故に大型クーラーボックスが設置し易いこれがベストだ。逆輸入車であるが生産国は日本車とほぼ同じ規格のタイ王国、日本の道路交通法に合わせやすい実情もある上にタイを初めとする東南アジア各国はピックアップトラック専用のアクセサリーが多くメーカー純正もタイで開発生産されている。
この車種は日本市場では余り見向きされなくなったが海外市場では未だに需要がある、これには日本の道路舗装率の異常な高さもある。そして冠水になる危険性の多さもあるのでハイライターを初めとするピックアップトラックには純正のシュノーケルも用意されている。
「よくお休み出来たわね?」
「社長が気を配ってね……」
この美少女ぷりは危険過ぎると言う事であろう……日菜子は苦笑する。
不測の事態が起これば夫の怒りは想像が出来る、学生時代に何度も自分の身体目当てに来た不良や不届き者を叩きのめした所を見ているからだ。
「お母様、やはり孫は二人産みますので」
助手席に座る篝さんは呟くと日菜子は苦笑するしかない。玲にも早い所恋人を作って貰おう……理想的には高士がいいのだが。


並木制服店は駅前にある商業区域に店を構え、三沢市の中学校と高校の制服各種を扱う……とは言え制服だけでは商売にならないので学生さん向けに私服や被服関連も扱っている。
「まさっちに篝っぃ……えっとその巨乳っ子が」
「玲だよ」
並木制服店の看板娘である並木 燐は気前が良い性格で二人の恋を見て来た一人だ。当然玲の事は知ってはいる。
「ブラウスは胸部辺りのボタンはゴム糸になってますから……一応これ予備です」
「助かるわ……燐がレイヤーしていて」
篝は言うが燐も巨乳の部類に入るのだ。
「試着して見る?」
リーナと同じ制服になるのだ……玲は頷く。

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