PiPi's World 投稿小説

第二次性徴変性症
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

の最初へ
 15
 17
の最後へ

第二次性徴変性症 17

「よし、関係先に段取りは付けてあるな」
「滞りなく」
秘書である東 五輪は気が抜けたオッサンに見えるが有能であり政治家の秘書としては有能だ。父親の時から仕えており父と兄の死の真相を突き止めたのも彼だ。あの時は実行犯を確保出来なかったと悔やんだがしなかった方が良かったと思う……。
「東よ、変性症に対する理解度は深まっていると思うか?」
「昔よりは……これも先生のお陰ですよ、党幹部も頭が上がらないでしょうな」
「まっ、貸しは幾らでもあるしお前を後継者にねじ込める位はしておくさ」
「……」
「俺もそろそろゆっくりしたい、家族にも迷惑かけているしな……首相は野心がある奴しか務まらんよ」
普通なら党三役になってもおかしくないのだが、常に一兵卒に居るからこそ見えてくる事もある。変性症の一件も彼が動いてなけらばこの政党が消滅していた。
「楊一家の事ですが……博士と息子が帰国する様です」
「ほう」
さぞかし医療研究関係者は驚いているだろう、遺伝子研究に置いては実績を持つ二人が来るのだ。
「在日米軍を介して要注意リストも届く予定です。産業スパイ対策は如何しましょう」
「穏便にな……警視庁と防衛省の匙加減に通産省が何処まで付き合えるのか楽しみにしているよ、この分だと総裁も丸投げしているのだろ……」
意味有り気な表情をする円城寺に東は思う、これだから彼はこの政党から放り出されないのだ。




「退院出来る訳ね……」
「うん、週明けには登校するから」
玲にしてみれば入院は窮屈なのはリーナも分かる。だが今の玲は巨乳ロリ美少女……本人は自覚しているのか怪しいのだ。
「お父さんと兄さんが帰国するって」
「えっ」
「世話になっている財団、玲の巨乳に興味があるらしくってね……はぁ」

リーナも遠い目になるが遺伝子解析は色々と商売になる可能性を秘めているのだ、この分野に関しては国内外での過度な競争が起きてはいるが変性症解析に関しては国連が音頭を取っている。解析すれば民族殲滅が出来る事は目に見えている。

翌日、日菜子は鼻歌まじりにそれを見せた。
「え〜とそれは」
「私の学生服♪実家から引張り出して来たのぉ」
夏季セーラー服一式、因みに日菜子が通っていた中学校及び高校も今ではブレザーになっている……この辺りでは最後までモデルチェンジに渋っていたが私立へと生徒が集中している事を踏まえると公立でも市立でもブレザー制服にしなければならない。
「娘が出来たら着せようと思ってぇ……」
玲に選択肢は無い、仕方なく着替える事にした。
因みに靴はローファーである……やはり以前使っていた靴では足のサイズが合わないと判明したので買い替えになり下着一式の序にトスカさんが用意してくれた。因みに靴も各メーカー変性症患者に対して無償提供や割引もしれくれるのだ。
「ブラジャーかぁ」
リーナのモノを初めて見た時には股間のあれが硬くなったのも覚えている、初潮を迎えてしばらくした後に特別授業があり内用としては思春期男女の事に関する事だ。リーナが自分の部屋で見せてくれた……それと同じものを自分が付ける羽目になるとは。
「フロントホックは中々ないわよ」
「そうなんだ」
日菜子にしてみれば念願かなって娘が出来たのでウキウキであるが玲は戸惑う事ばかりだ。ブラジャーもそうだがスカートを履くとやはり下半身の感覚に違和感を感じる。涼しいとは違い内股になる……。
「おかしくないかな?」
「全然、この美少女ぶり……じゃあカーテン開けるわよ」
日菜子はベットを取り囲むカーテンを開ける。
「どう、お兄ちゃん」
兄の正弘は荷物持ちの為に来ていたが玲を見てドキっとする。確かに玲は男にしては中性的であったが女性化して改めて見ると以前と変わらない身長に反して巨乳と言うアンバランスさに来る、しかも母親のセーラー服と来れば尚更だ。
「っごいかわいいですうううぅうつ!もう義姉さんって呼んでも構いませんわぁ」
傍に居た檜屋 篝はすかさず一眼レフカメラで撮影する。
「でしょうぉ……で、どうなの?就活」
「御祈りメールか話ばかり……」
篝は兄正弘と違って大学生であり就活中だ、卒業できる単位取得済みで卒論も仕上げた……が就活は巧くいかずにため息を付く。

SNSでこの小説を紹介

性転換/フタナリの他のリレー小説

こちらから小説を探す