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第二次性徴変性症
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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第二次性徴変性症 12

既に基礎を終えて各グループで音楽や振り付けを決めて練習している時期に玲の変性症発覚、欅沢も一応クラスの女子全員との調整を図ったが結局は自分のグループに組み込む事になる、リーナも居るからだ。
「レオタードとかの一式は揃える様にしているからね」
「はい」
「柔道の方はな……その」
「これで締め付けされたらタップする事躊躇うと思うわ、先生」
欅沢は柔道を嗜むらしく昨年だけでも同世代の異性数人失神させたが全て締め付け技である。
「楠瀬、っさんのスジが良かったから残念ね」
特に柔道着の襟首を掴む速度は柔道をしている隣のクラス生徒もびっくりするほど早く未経験者の中では背負い投げもいち早く取得したので柔道部から勧誘された事もある……だが時折手元が狂って顎にヒットして幼馴染の高士を保健室送りした事すらあった。
因みに彼も幼馴染で実家は空手の日比谷道場……その主である日比谷 虎次郎は祖父であり同時に師範の一人、その強さは三沢市のみならず日本全国で空手競技者の中では知らない者は存在しない程の知名度だ。高士も空手をしているので小学校時代は上級生から喧嘩を吹っ掛けられても玲と共に撃退したのである。父親が弁護士している関係上自然と正当防衛に持ち込めるやり方を知っているのだ。
「失礼するよ」
「師範代!」
柔和な顔には幾多の古傷があり老人とは思えない足取りな男性が個室に入る、彼が日比谷 虎次郎である。
「ほぉ……うむ、これは」
師範代も半世紀前なら息子が起っていた程の美少女になった玲を見て熊川先生に言う、因みに彼も高士の祖父の事は知ってはいるし美奈子も祖父からは話は聞いてはいた。
「先生、この先孫や楊が迷惑かけると思うじゃな」
「覚悟はしてますので……はい」
玲もワラウシカナイ。

「師範代、どうしてここに?」
「うむ、少し野暮用じゃな……」
「野暮用?」
「……まさか、またですか?」
玲が心当たりがあるかという発言に虎次郎は言う。
「不届き者を放り込んできただけじゃな」
彼が言う不届き者は彼の正体を知らずに因縁を付けて来たバカ者達であり虎次郎が徴発、拳を上げた瞬間には彼の拳が顔や腹に突き刺さっていた。馴染みの警察官が来た頃には転がっていたので共にここに来たのである……正当防衛は認められたので序に来たと言う感だ。熊川先生は幾度か”出来が悪い教え子”が虎次郎に絡んで痛い目に逢っているから武勇伝は知ってはいたが美奈子は唖然とする。
「……委員長、これが高士の祖父だから」
乳児の時からの付き合いである玲も遠い目になるのが虎次郎だ。高士は大人しい性格であるのは熊川先生にとっては助かっている。
玲の兄である正弘は性格事態は良いのだが素行不良生徒らに絡まれる事も多かったが、大抵は“鉄拳制裁”になり入学当時の番長が篝を無理矢理寝取る事を企んだ時には配下共々シメ上げ、報復に中学校OBらが自宅に来た時にも運悪く伯父と従兄が居合わせ数分後には不良高校生らは地獄を見た……。熊川先生も把握してない喧嘩も含まれるので玲の素性を知った時には戦々恐々……しかし今やスマホのお陰で色々と素行不良生徒らも大人しくなっているのだ。実際玲が上級生に喧嘩を買ったのは一件だけで前々から悪い噂が絶えない問題児であった。
「楠瀬、峰沢の停学が延長、色々と余罪が出てな……近く留年通知はする」
峰沢はその上級生で近年では可也の悪さだ、性的暴行の疑い事例数件があったのだがリーネが未遂になった事もある、GW明けで玲が介入……熊川が見た時には峰沢もその取り巻きも全員白眼。
高士と制服が乱れたリーナが必死になって玲を抑えていた事は印象に残っていた。峰沢の保護者が怒っていたが玲の両親はそれ以上の怒りである、結局は峰沢らが校内での溜まり場から出て来た物的証拠の数々で峰沢の保護者は沈黙、本人は停学処分と同時に警察と児童相談の世話になっている。
「まあ、楠瀬のお陰で色々と助かっている面もある。復学には問題無い」
この一件で玲の名も売れたのだが、他校の素行不良生徒らが絡む事は無く平穏であったが……今では玲自身、性に飢えた狼らの餌になりかねない状況になった。

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