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第二次性徴変性症
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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第二次性徴変性症 11

「野島工業も代替わりしたからなぁ……」
日貨とのトラブルは仁も知っている、三月に高速道路上にて精密機械輸送している最中に乗用車に煽り運転され強引に追い抜いた瞬間に急停車された、一昔ならジャックナイフや横転も起きかねないが近頃の大型トラック若しくは大型トレーラートラックのブレーキ性能により回避出来た。しかし積荷は特殊な形状で固定も難しい状況であって外れて損傷していた事は最寄りのSAで確認、警察に即被害届を出した。責任問題で可也揉めてはいるが煽り運転した加害者にはしっかりと法廷でけじめを付けて貰う動きになっている。
「その割には先導役を兼ねて同行したそうじゃな」
「ああ……据え付け要員載せてな」
プリントアウトされた写真には入院着の玲が写っていた。胸のラインがハッキリと写っており仁は呟く。
「……危険貨物だな」
「うむ」
魁も仁も玲の胸を見て思う、この先何人血が流れるやら。千鶴も思う所はあるらしい……。

仁はため息をつく


ファミリーLトークに長女でドライバーを務める綾音からは呆れるコメが届き、次女高校生である茅野からは退院日を訪ねる始末だ。東京にて大手運送会社に“修業に出した”長男社はチェックはしているがコメに迷っているのだろう、沈黙している。
「社長、お疲れさまっす……どうしたんですか?」
社員ドライバーの一人張 正人は台湾人の父と日本人の母を持ち、高卒採用した社員で今年で10年目の中堅である。これでも学生時代は可也やんちゃだったが彼女と親密になり過ぎてうっかり彼女の肉体に種を蒔き散らした結果ご懐妊させた。仁はこの事を学生時代の友人から聞いており自動二輪免許もあったので就職させた。
「マサ、玲が変性症になったのは知っているな、可愛くなり過ぎてな」
正人は写真を見て納得した、今や二人の子持ちになった自分も分かる。
「アイヤー、将さんコレタイヘンネ」
「わかっているな」
正人は頷く、仁と将の怖さは地元のワルなら知らない事は無い。学生時代にうっかり怒らせて地獄を見た社員も少なくは無い……。
最もそれは今では良い思い出でもあり、正弘も社も学生時代は幾多の伝説を残しているが将や仁と比べると穏やかな分類になる。
「先刻承知、とりあえず“現役”らには伝えておくネ」
正人が台湾語寄りの発言になる時は緊張している時だ、魁は笑うしかない。仁さえも将がブチ切れた時には慌てる程だ……。
「お疲れさまっですっ……あれこの子って?えっ?」
女性ドライバーである長浜 久美子は写真をみた瞬間に把握した。確か玲が変性症になった事は仁社長から聞いていた、正人が呆れる表情で言う。
「将さんの娘になった玲アルね」
「……」
久美子も中々ナイスバディだが言葉を失う。
「嵐がくるわねぇ、これは……」
「ノーテンキジャナイアルね!」
「分かっているって、ダーリンには話しておくから」
彼女もそうだが学生時代は不良であって夫はその時に出合った。ただ彼は他のチームとの抗争の際に重傷を負い歩行に障害が残った、だから久美子は妻になる事を選択したのである。この仕事も元は夫がする予定だったが……二人が言う現役とは無論暴走族や半グレの事である……。

他のドライバー社員らも帰社して玲の写真を見て同様の処置を執る為にスマホを操作する。本当に玲自身も怖いのだがそれ以上に親達が怖い。玲も彼氏選びが大変な事になる事は目に見えていた。





この胸である……お椀型Gカップに分類され現状の背丈なら男が寄ってくるが、兄や父の気迫に勝てるのか……どうみても無理、夕方玲は改めて胸を見る。母もトスカさんも自宅に戻り、リーナは仕事中だろう……移動式サイドテーブルには入院中にやっておく学校の課題がある。
「もう少し小さい方がなぁ」
世の同世代の少女らが聞けばもったいない所か羨ましく思われる発言をする。
「失礼するよ」
「熊川先生」
玲とリーナの担任の先生で見た目は少々冴えないが生徒からは評判が良い数学教師だ。
「こりゃあ……まいったなぁ」
「はい」
熊川先生も玲が通学復帰すればどうなるか直ぐに察しが付いたらしく笑うしかない。
「私より大きい……」
背後に居たクラス委員長である欅沢 美奈子も中々のサイズであったが……自分の胸よりも育った玲を見た瞬間に呟く。
「楠瀬、授業に関してだが体育のグループ学習は変わるからな。欅沢と同じグループになる」
「あっ」
確か創作ダンスで三年生になると体育祭で披露される。

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