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第二次性徴変性症
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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第二次性徴変性症 108

「(大宴会場でカラオケを披露している感じかな)」
卓は苦笑しているがこちらでも湯船に腰かけてフェラを受けている最中、輔は座位で詩音さんの秘所を肉棒で貫いている。観客らは湯船に浸かりつつも其々のパートナー(=奴隷)との愛撫をしている。子供連れでも怪しまれないのはやはり表エリアにある旅館客に紛れる出来る。卓にも分かる巧妙なシステム……。
「今度は卓君がやってみる?」
「遠慮しておきます、この子の事をまだ何もわかってないから」
母を失い、父親まで失う……その事が分かっているのだ。マダム秋子は卓が転がり落ちるのを防ぐには従順な恋人が必要と感じていた。






「ー災難でしたね、社長ー」
「全くだ、搬入時間が限られているパターンだから冷や汗モノだ……なんだ、アイツ消火器をよこしたのか……たく」
「ー神堂社長は義理人情には事欠かせない方ですよ、そうそうカーテンサイダートレーラを導入するようですね……カスタムとかどうするんでしょうー」
仁はSA内に止めて定時連絡をしていた、話し相手は常務の一沢 直介で元銀行員と言う異色の社員だ。ドライバー歴やスキルこそ仁達の足元には及ばないが会社経営に関しては右に出る者は居ない、銀行では融資担当で頭取を目指していたがある事件により銀行を去り、当時社長をしていた会長の誘いを受け楠瀬運輸に転職、幸いAT4t車には運転出来る自動車免許があり、就活の一環でフォークリフト免許も持っており実践でも使える人材だ。
仁が長距離でもハンドルを握れるのも彼とドラバーを引退した会長がおり会社運営をある程度は任せている。
「鈩から継いだトレーラ燃やされたからなぁ、あのまま社内に居たら迅が加害者の仕事仲間の所に襲撃する事が眼に見えている、だから恋人と一緒に“奥座敷”で休暇さ」
「ーあの“奥座敷”ですか、上流階級御用達の……ー」
「あの宿ならマスコミでさえも侵入したら警察に突き出して貰えるかどうかだ、今はスマホがあるが昔は“消していた”と言う噂があってな……」
仁も噂程度で聞いた程度だが、あの温泉街の源泉は性質上人体に好ましくない気体を発しており長時間吸うと命に関わり空気よりも重たいと言う、しかも源泉が湧き出る井戸は谷間で無風になる……つまり身動きが取れない様に放置すればどうなるかは高卒の仁でも関西にて戦前からの名門私立大学を卒業した直介も理解する程に……。
「ー私も銀行員時代に聞いた事がありますよ、酒の席でねー」
最もこの様な噂がある温泉宿は日本各地に点在し銀行の融資担当部署に居た者なら噂の一つは知っている。この宿は会員制でよく経営が成り立っていると感心するようでは素人、裏事情をある程度知っている者なら納得する。
「−急な依頼を受けてしまって申し訳ありませんー」
「ニッカからの依頼だ、偶々工業団地に居たから良かったよ……しかも誘導付と来ればありがたいもんさ」
仁は苦笑しつつも通信を切り降車する。日本貨物運輸が有する多用途ダブルキャブ平ボディ二t車からもだ、あちらも定時報告を終えた。初顔合わせであるが彼らの上司は同郷、届け先も三沢市の工業団地と言う事で引き受けた。
誘導係もプロのトラックドライバーであり積荷の固定器具を点検している。ヘルメットに空調服に安全靴と言うフル装備である。女性も含まれている、IDを見ると変性症である事を示しているのは医療機関向けで投薬面で制限があるのだ。
「報告終わったんですか?」
「ああ、済まないな点検までしてもらって」
「いえ、本来なら予約していたんですがシステムエラーで……それで遠藤係長が真っ青になっていた所でz事故報道で見覚えがあるスカニアを見て……」
ダメ元だったんだろうなぁ、仁は苦笑する。自分が応じてなかったら始末書だもんな。
「誘導人員があるのにトラックが無いかぁ……」
積荷を見上げて呟く。

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