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第二次性徴変性症
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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第二次性徴変性症 102

「峰沢は荒れた原因って炭鉱に?」
「それも少しは関係あるわね、祖母はがっつり箱入りお嬢様だったからね……よく言えば情報分析が出来ないから変性症が感染するか遺伝性の病気って誤認しているの、彼の従兄が変性症になったと聞いた途端に母親は離婚させた、慰謝料もそこそこな上に面会も認めなかった。後妻さんも自分の子を宿す所では無い程荒れているわ……」
日菜子はヒョコとして言う。これは日比谷先生に弁護士事務所を継業させた老弁護士が離婚調停を担当したがその祖母は痴呆症が進んだこともあり施設に預けられた。
「家出も……」
「もしかすると母親に会いたいかもな……さてアイツはどうなっているかな?」
號は休憩室にある冷蔵庫からお茶を飲んだ。



「さて、峰子の容態は?」
「落ち着いているわ。まさか精力剤数種類カクテルさせて服用……異常勃起障害を引き起こして逃げるって」
マダム蘭はため息交じりスマホで夫と話す、峰沢は何時のも通りに大陸系マフィアのフロント企業が所有するリゾートホテルにて仕事をしていたが客が無断で彼に複数の精力剤を服用させた。
異常に気が付いたのはリゾートホテルの従業員であるが同時に大陸系マフィアの構成員、巧く警察と救急に通報してくれた。しかも居合わせた客に医者がおり異常勃起障害の疑いがある助言をしてその医者は自分の勤務先でる専門病棟を有する病院に搬送させた。とりあえず精力剤の除去と心肺機能停止に備えて地下にある集中治療室に……マダム蘭は大陸系マフィアの連絡を受けてここに来た。既に警察は搬送された女装少年が峰沢である事は確認している。彼女が居るのは病院の理事長室であり彼自身現役の医者でもある。
「数日は入院だ、なんせ精液を噴水の様に放出しイキっぱなしになっているから発見が遅れていたら死亡してもおかしくない」
「恩に着るわね、私も不用意に過ぎたわ、変死体の男に関して説明を求めたから」
「いや……首謀者の男は単に見せしめだ。今あちらの方で事実確認しているから直に知らせが届くさ」
モニターを見ると人工呼吸器と股間に吸引装置を装着された峰沢の姿が映しだされた。
「ナノマシン投与は慎重にしている、この状況なら変性症発症の原因にもなりかねない」
医者はコーヒーを口にする。
「後の事は任せて貰えるかね?」
「好意に甘えるわ」
後数時間で夜が明ける……マダム蘭は理事長室を後にした。



峰沢が発見された一報を知って運転中の仁は息を吐いた、ただ救急搬送されており精力剤の過剰摂取に性交した痕跡もあった。両親が向かっているそうだが……色々とありそうだ。
「手配書配っている所にはお礼言っておくか」
次の休憩時に仕事仲間や取引先に通知に玲の写真が送信されていた、ヘアサロンに初めて利用したと言う事だ。日菜子さんとリーナが利用している同じ所になったのは言うまでもない。夜明けとあって交通量が少ないが……仁の視線に対向車線を逆走して割り込んだ乗用車が入る。テールライトが流れ爆音を轟かせる、男なら一度は憧れる高級外車のスポーツカーだ。
「ちっ、こっちも外車だぞ……」
目的地への現場付近への抜け道を走っている仁はヒヤリとする。
一車線しかない対向車線……対向車の速度次第じゃ仁が運転するスカニアも事故に巻き込まれるのだ。積荷である建機を積んだ状態ではブレーキの制動距離は長くなり損傷は免れない。
「イベント録画!キープ!」
ドラレコに音声入力しておく……あの速度は危険過ぎる、目的地付近への近道になるので仁はこの道を利用しているが地元の方によれば数年に一度は走り屋による死亡事故が起きている。警察も取り締まりをしているが間隙を縫っているのが現状だ。
「たくっ……彩音にはいい素材が入ったな」
事故防止啓発の為に動画公開している、これも悪質な運転になるだろう。この先の道の駅で調整に入る……今回の現場バックによる進入であり早朝作業、この時間は環境に配慮して搬入はしないが道路や交通事情で許可を取り付けている。
早朝と言ってもライトを必要としない時刻での作業になる……まだまだ夜の帳は上がってないのだ。道の駅を示す看板が見え方向指示のレバーを操作する。そして確認した後に右折……何台か自動車があるが形状から見るとキャンピングカー、最近ではキャンピングカーの利用も増えていると言う。この様な道の駅では“仮眠している”として黙認されているケースが殆どと言う、駐車スペースを見つけて停車し、ノートPCで峰沢の手配書を配った会社や同業者に対して報告とお礼のメッセージを一斉送信しておく。
「さてさて、どうなるかなぁ彼は」
詳細こそは知らないが保護された時には尋常ではないらしく入院もどれ位になるのか……どの道留年は避けられない、不良でイキがるのも知識を要する訳だ。そう思いつつ車外へと出る、朝日が昇って来たのか明るくなっている。

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