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第二次性徴変性症
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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第二次性徴変性症 101

「京子〜あれ?楠瀬さんもここだったんだ」
クラスメートの土屋 沙織は母親と共に店内に入るなりレシートを見て固まった玲を見て言う。小学校は異なっていたが通っていたスイミングスクールが同じだったので顔見知りである。胸は同級生にしては大きめだったのでよく高士と共に護衛していた。
「サーちゃん、画像本当だったんだ」
「私も実物見た時にはため息ついたわよ、楠瀬さん?」
「女って金掛かるんだ」
なるほどレシートを見て少年だった時の散髪屋の時よりも金がかかるから驚いていたんだ。
「沙織ちゃんは何時もとおりね〜」
蔦子は言うと頷く沙織……日菜子は沙織の母親と話している。
「あの、アドレス交換しよう。多分隣の学区にも行くことも増えるし……沙織の所だけじゃ」
「いいよ、住所はここで多分コンテナハウスだから直ぐ分かるよ」
玲はニッコリして笑うが京子は顔を赤くしている、店内は程良い温度で空調が正常稼働している事は初めて訪れた玲にも分かる。二人が今居るのは従業員の休憩スペースで畳の上で座っている。
「……その、楠瀬さんが男性だった時の写真を見た事あるから……女性になっても、その」
京子はモジモジとした所で玲も確信した、彼女は自分に恋をしている。
「あ〜彼女何時もの病気だよ」
玲はその声に視線を向けると巨漢の少年がスポーツ刈の頭を掻きため息をつく。乱雑に帯で柔道着を丸めたモノを置くなりディープキスすると京子はぐったりする。
「三沢市立第二高校の藤崎 號、見ての通り柔道をしている」
「三沢中学一年の楠瀬 玲です、初めまして」
玲のフルネームを知って號は気が付く、確か市で初めて変性症の学生が出たって聞いた、そして表情を和らげる。
「楠瀬って、正弘さんの妹?あっ……そうか君かぁ」
號は苦笑しつつ胡坐をかいて座った。
「強い筈だ、峰沢らも武闘派だが昔から大人らの組手を見ている玲相手では倒れるわな」
「何故しっているんですか?」
「三年の堂山さ……あいつは飄々としているがケンカも強い、まああいつは校外の連中との親交があってな……確か入学して間もない時に楊に色目使ってきただろ。おもっきりビンタされたって」
玲はその時居合わなかったが周囲が凍り付いたらしい……それ以来は堂山は校内ですれ違っても声をかける事は無いと言う
「あいつの怖い所は巧く金設けする所でな、女子生徒への盗撮や脅迫の噂も絶えない。しかも校外の連中を利用しつつしている所が厄介でね……」
「その連中が……闇組織の様な所なんですか?」
「そうさ、ルーツはかつてこの市に存在していた炭鉱だ、堂山の所は労働組合を牛耳っていた一つだ……楠瀬家は鉱山鉄道を他の資産家と共に共同で運用していた」
「聞いた事あります」
確か戦後好景気に沸くも徐々に斜陽産業になりつつあった炭鉱に未来は無いと曽祖父は感じ、運送業を興した。時代はモータリゼーションであり三沢自動車が本社工場を構えたと時同じで起業を気に炭鉱鉄道の経営から手を引いた。その直後に三沢炭鉱の閉山を早めたきっかけになった大事故が発生した。
「炭鉱の事故原因は施設の老朽化だが労働者側も内部対立が酷かった、時代背景的にも仕方ない話でね……」
號はそう言えるのは事実だからだ。
「事故発生当時、労働者側は会社との賃金交渉で妥協を強いられており労働組合の幹部と組合員の間で溝が出来た……そして施設の老朽化も問題視され会社側も楠瀬家当主が幾度か進言したが聞き入れられずな、楠瀬家当主が故意に事故を起こしたって言う噂すらあった」
無論これは警察も否定、悪質なデマを吹聴した労働者らは何者に襲撃されて重傷を負うも犯人は逮捕されてなくその労働者も三沢市を去った。
「峰沢の所は閉山する為に社長を押し付けられたもんさ、しかも会社を畳む為に私財を可也放出する羽目にな……再雇用先に三沢自動車本社工場が無ければ炭鉱を運営していた各資産家の私財でも足りなかったとも言われている」
號は高校生であるが二人の祖父が兜町界隈では有名な投資家であり、號も手解きを受けている最中だ……それ故に地元経済の古今には詳しい。

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