こうして男根雌によって運命を狂わされた翼と唯の一日は終わったのであった・・・

翌日・・・

「うっ・・・ううううぅぅうん・・・」

翼は目を覚ます。
そして周りを見て

「ゆっ唯ぃぃ？・・・」

横にしていた唯がベッドに並んでいた枕ごと居なくなったのを知ると

「そうか・・・うう自分の部屋に戻ったんだな」

翼はとりあえず身体を流そうと今日着る下着と学校の制服を戻って風呂場へと向かう。
そして風呂場の脱水場に入ると

「あっ！！・・・」
「うわっ！！・・・」

先に唯が脱水場に居てこれから入ろうとしていたのだ。
昨日までなら唯が叫んで翼を追い出していただろう。
だが唯は顔を赤くしながらも

「お兄ちゃん・・・一緒に入ろう」

と唯は翼を一緒に入ろうと誘う。

「うん・・・そうだね」

翼も唯に言われ顔を赤くしながらも唯の誘いにのって一緒に風呂へと入っていった。
もう兄妹で男根雌と言う邪悪な怪物になりお互いにセックスをしてるのを知っている二人にとって裸の見せ合う事など他愛ない事だった。
そしてお互いにシャワーを浴びて身体の汚れを落とすと一緒に風呂を出て制服に着替えると朝食を取りにリビングに向かう。
そこには

「あっ！おはよう翼に唯！ごめんね寝坊しちゃって今日はトーストだけで許して」

美織が急いでトースターで食パンを焼き始める。
食卓には既に宗治が食事を終えており

「おはよう翼！唯！御免な急いでるからもう行って来る」
「行ってらっしゃい」

宗治はそう言って家を出て美織もそれを見送る。
どうやら宗治と美織に昨日のセックスでの支障が無さそうだと感じた翼と唯は内心ホッとする。
そして二人も食事を終えて歯磨き等を身支度すると

「じゃ行ってくる」
「行ってきます！お母さん」
「行ってらっしゃい」

翼と唯も美織に見送られながら学校へと向かった。


第五章・新たなる狩場・・・

○○市立第三中学校
そこは本当にごく普通の中学校・・・
特に有名私立高入試に力を入れている事も無く取り立て強いスポーツ競技が有る部活も無い本当に普通の公立中学校。
当たり前だが規則をガッチガッチに守る優等生も居れば登校時刻などお構い無しの不良もいるが大半はごく普通の中学生ばかりだ。
そしてそこが翼と唯が通う中学校である。
翼と唯は家から徒歩で約30分弱程かけて学校に通っていた。
そして学校に近づく度に

「おはよう！」
「おはよう！お待たせ！」
「おはようございます」

通っている生徒は集まって友達と会ったのか挨拶する声がする。
だが引っ越して来たばかりの翼と唯にはそんな声をかけてくれそうな友達等はまだまだ少ない。
特に翼は三年生からの転校だったので一年生からの唯以上に友達が出来にくい状態である。
一年生の場合周り近所に有る複数の小学校から卒業した生徒が集まって来たばかりと言う事もあり引っ越ししたばかりの唯はまだ入り易い。
だが三年生になると既に二年間中学に通っていて友達関係が固まっており尚且つもう高校入試が間近と合って今更友達作りなどやる暇など無いのだ。
とは言え転校生に気を利かす生徒も居る。
翼と唯が学校に到着すると

「じゃぁお兄ちゃん！また家で」
「ああぁぁ待たな」

そう声を掛け合って中で別れる。
一年生と三年生で入り口は違っているから致し方ない。
また今日は一年生向けの部活のオリエンテーションがあり唯の帰りは少し遅いからだ。
勿論三年生の翼にとっては今更部活なんざ入っても致し方ないし既に気持ちは帰宅部決定なので今日は翼の方が早く帰宅する予定である。
翼は下履きに履き替え廊下を歩くと

「父村くん！おはよう」

翼に声をかける女子生徒が現れる。
その声を聞いた翼は

「あっ谷田部(やたべ)さんおはよう」

と声をかけた女子生徒に返事を返す。
翼に声をかけた女子生徒は谷田部緑(やたべみどり)
翼が転校して来てたまたま座った席の隣の席が緑の席だった事もあり色々と世話になっているのだ。
緑は小走りで翼の元に近付き翼の肩をポンと叩くと

「どう？学校に慣れた？」
「いやぁまだまだだよ・・・寧ろ唯の方が既に慣れた感じかな」
「だよねぇ・・・父村くんの妹さん可愛いもん」
「そんな事ないよ」

緑が唯の事を可愛いと言うと翼は謙遜して答える。
と言っても実際唯は前に住んでいた所では周り近所や通っていた小学校でも人気者だったらしく翼にとっては少し自慢の妹であった。
だが昨晩その唯を翼はセックスをしてしまったのは皆に黙っておかないと思っていた。
勿論自身も唯も男根雌と言うふたなり淫魔の化け物の身体になってしまう何て口が裂けても言えない秘密だ。