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僕らはふたなり淫魔に変わっちゃう
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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僕らはふたなり淫魔に変わっちゃう 1

序章・千年前・・・

「待て!もうお前に逃場は無いぞ!」
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・この傷さえ・・・無ければ・・・お前何ぞ・・・」

昔々・・・約千年前の日本。
京から遥か東国のとある森に今追手に追い詰められた魔物がいた。
名は『男根雌(だんこんひ)』
その名の如く男根(即ちぺニス)と蜜壺(即ちマンコ)を両方持った女体の魔物。
その蜜壺で男を男根で女をそれぞれ誘い性交(即ちセックス)に陥れ生気を吸い取っては死に至らしめる魔物だ。
だが男女を同時に襲っていた時に京から魔物退治を任命された西国の武装僧に見つかってしまい槍で身体を数ヵ所突き刺されていた。
因みに襲われてた男女は既に虫の息で魔物を刺した時に同時に槍で刺し成仏させた。
だが数ヵ所も刺された男根雌は何とか逃げてはいたが傷を癒す間も無く武装僧に追い詰められ絶対絶命の状態になっていた。
そして男根雌は今、武装僧によって最期を迎え様としていた。

「さぁ!今まで命を落とした民の怨みを受け止めよ!」

武装僧はそう男根雌に告げると同時に槍を一気に男根雌の心臓を貫いたのだ。

「ぎやあああああああああああああ!!」

心臓を貫かれた男根雌は血を迸りながら膝を付く。
当然だが武装僧の身体には男根雌の解離血を浴び赤く染まる。
だが心臓を貫かれ膝を付いた男根雌は息を絶え絶えになりながらも最期に一言告げる。

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・こんな事にぃ・・・されてもぉ・・・私の魂はぁ・・・死なないぃ・・・私はぁ・・・千年後に必ずぅ・・・甦るぅ・・・新たなぁ・・・身体をぉ・・・得てぇ・・・」

そう告げて男根雌は倒れ絶命した。
同時に男根雌の身体は灰みたいになっては血の付いた武装僧の方に飛んで浴びてしまう。
武装僧は男根雌の血や灰を浴びながらも

「その時はその時の者達が必ずお前を倒してくれよう!」

そう言っては武装僧はその場を去って行く。
勿論この結果を依頼された京の者に報告する為だ。
しかし武装僧は男根雌の最期の一言の重要性を侮っていた。
男根雌の復活はもう既に始まっていた事を・・・

第一章・兄妹の初めて・・・

男根雌が武装僧の手によって絶命してから千年後・・・
東国の地は首都のベッドタウンとなり男根雌が絶命した地はそんな出来事など既に忘れ去られごく普通の公園となっていた。
そしてこの春に公園を目の前にした一軒家にある一家が引っ越して来た。
その一家の苗字は『父村(ぶそん)』
あの男根雌を倒した武装僧の子孫である。
だがそんな千年前の事など一家は知るよしも無くごく普通に引っ越して来たのだ。
そして両親と共に二人の兄妹もこの地にやって来た。
兄は『翼(つばさ)』中学三年生で中肉中背で世に言う女顔をしてはいるがごく普通の少年である。
そして妹は『唯(ゆい)』中学一年生で背は少々小さく外見はまだ小学生みたいだが百人が百人皆が可愛いと言う翼にとって自慢の妹であった。
勿論兄妹は昔この地にこんな事があったなどと知っている訳が無い。
そして引っ越しの車が到着すると

「ふぅ・・・漸く着いたぁ・・・お父さんお母さんお兄ちゃん早く家に入ろうよ」
「もう唯ったら・・・」

母親の『美織(みおり)』ははしゃぐ唯を見て呆れしまう。
まあ前の家では翼と唯の部屋が一緒だったので新しい家で自分の部屋を持ててこの引っ越しを一番楽しみにしていたのは事実である。
そして母親に続いて

「おい唯、そんなにはしゃいで転ぶなよ!」
「・・・」

はしゃいでいる唯を咎めながらも内心同じく自分の部屋を持てた翼は喜んでいながらも表面上は至って冷静を装っていた。
そんな息子と娘を見て父親である『宗治(そうじ)』は静かに見つめていた。
ちなみに宗治は寡黙な男で何かしなければいけない時のみ一言言うだけでではあるが美織の育児は積極的に参加する善き父親である。
そして四人が車から降りると

「さあ!さっさと荷物を下ろして家に入れるわよ」
「は〜い!お母さん」
「分かったよ母さん」

積極的で明るい性格の美織の指揮の下に引っ越し業者と共に宗治や翼そして唯は自分達を荷物を新たな家へと入れていった。

そんな一家の様子を静かに見つめていた者・・・いや魔物が居た。
今や公園となったこの地で身体を失い魂のみとなった男根雌が見つめていたのだ。

“ふふふ・・・身体を失って千年・・・ようやくこの時がやって来た・・・あいつの血のかよった者らが・・・”

そう・・・この千年の間も周りが変わってもこの魂はこの地でひたすらある者を待ち続けていたのだ。
自身の身体を倒したあの武装僧の子孫をだ。

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