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〜男が女に憧れて〜自分が変わるまで〜
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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〜男が女に憧れて〜自分が変わるまで〜 5

ちなみにこの学校の屋上はヤンキーの溜り場となっていて先生も近付かないようにしている
      
真は次の授業のチャイムがなるまで自席で本を読むことにした。題名は『平成のピカソ』と言う絵画を熱く語るマイナーな本だ(つくづく変わった主人公だ)
本を読んでいるとミツが近付いてきて、真に話しかけた
「真さん?昨日は大丈夫でしたか?」
「おう、平気だぜ!!」
      
      
……………
      
      
しまった………
声を出してしまった
「まぁ…真さん!!?変な声出さないでください!!」

ミツを捕まえ他の奴に聞こえないように小声で喋った
「これは気にすんな!!この声おかしいけどこの声しか出ないんだよ…」
「なんですか!?そんなキモイ声…」
「だからよぉ、俺も喋りたくねぇんだ…だから代理でお前が喋ってくんねぇかな?」
いきなりの要望で少し困惑気味のミツだがなんとか理解しその要望をのんだ
「さんきゅー♪」
「まかせてください!!」
小声で喋る男とはかくもこんなに気持悪いものとは……(笑)

キーンコーンカーンコーン――――
       
チャイムと同時に先生が入ってきた。するとその瞬間に委員長が元気よく号令をかけた
「きりーつ、れい」
がたた…
       
先生が出欠を確認する
「義一は休みか(さぼり)……ミツがいてっと…ミツ?何でお前ここにいんだぁ?お前の学年一個しただろ!!」
       
ミツが慌てて気付きダッシュで自分のクラスへ戻った

この時間の教科は英語であった
      
ここで当てられて和訳などでもされたら笑われ者になるだけだ!!
真は寝たフリをしてこの授業を乗りきることにした
しかし、この考えは失敗に終わる
       
「えっと…メアリーの所の訳を…牙城!!て、寝てんのか?三隅(みすみ)!!起こしてやれ」
隣に座っている少々おとなしめな少女が真をゆすって起こそうとした
「牙城くん…牙城くん起きて!!先生呼んでるよ」
(分かってるよ!!でもよ……今起きるわけには……)
「…………」
真は三隅の声を無視して寝たフリをした
なんとか難を逃れた真はそのまま放課後までそろ作戦でのりきった
勿論、昼飯も食べていない
その頃には足は細くなり、筋肉は外見的に見えなくなっていた。
「真さ…ゎあ」
「ミツ驚くなよ…」
 
その姿は普段の男らしいがっちりとした骨格が消えた真であった

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