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作品ドロボウ バーニングジュン
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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作品ドロボウ バーニングジュン 6

蒼がスーツのテストとトレーニングに励んでいる頃、世間では1人のスーパーヒロインがデビューしていた。
彼女のヒロインネームはバーニングジュン、通称ジュン、17歳、身長172p、Gカップという巨乳の美少女ヒロインである。

ジュンが着用するヒロインスーツについて紹介しておこう。
まず、真っ赤なレオタードとタイツで全身を覆い、その上にセパレーツの水着のような真っ白なプロテクターを装着している。腕には、肘付近までの長さの白いグローブ、足には、膝の辺りまでの長さの白いブーツを着用している。
ヘルメットは、重くて硬い物体が激しい勢いでぶつかる衝撃から頭部を保護する。このヘルメットにはゴーグルとフェイスガードが収納され、また、高性能の視聴覚センサーが内蔵されている。

プロテクター胸部からは強力な熱光線、プロテクター下腹部からは冷凍光線を発射する。
また、ベルトのバックルから強力な破壊光線を射ち出す。この光線については、発射口であるバックルがちょうどヘソと位置が重なっていることから、“ネーブルビーム”という名称になっている。
ジュンがこの光線を使用するとき、両手を腰に当ててバックルを迫り出すポーズをとり、
「ネーブル…ビイィィィム」
と叫ぶ。

グローブは腕の力を数十倍に増幅し、岩を砕いたり、重さ数トンの物体を持ち上げることができる。ブーツも足の力を数十倍に増幅し、数十メートルの高さまでジャンプしたり、新幹線並みのスピードで走ることができ、キックももの凄い威力である。

ジュンのスーツは、耐熱、耐冷、耐圧性が大変優れており、数千度の高熱や絶対零度の低温、深海の水圧、そういった条件下でも活動できるようになっている。また、防弾性も優れており、近距離から発射された銃弾も跳ね返せる。

蒼は後に、このジュンと運命的な出会いをすることになる。


蒼が新型スーツを初めて着用した日から2週間後。
その日、トレーニングを終えた蒼は水谷博士と一緒に、バーニングジュンの活躍をテレビで見ていた。
ジュンは、蒼が新型スーツを試着したその日に颯爽とデビューした新人ヒロインだ。
「すごーい!私もあんなふうにカッコよくやりたいです」
蒼は、ジュンの鮮やかな戦いぶりに感動していた。

「あのスーツ、超天才科学者として有名な神崎進博士が開発したそうだ」
テレビを見ながら水谷博士が言った。
「そうですか!」
「うむ。あのバーニングジュン、噂によると…神崎博士の娘だとか…」
「えっ!?」
博士の言ったことに驚く蒼。
「神崎博士に娘なんていないはずです。息子さんなら1人いますけど」
「どうしてそんなことを知ってるんだ?」
水谷博士が驚き、蒼に尋ねる。
「私、神崎博士の一人息子の神崎純さんとは…小さい頃からの仲よしなんです」

蒼の自宅の近所には、研究所を兼ねた神崎博士の邸宅があった。その神崎博士の一人息子で、蒼より4歳年上の、純という名の少年がそこの邸宅に住んでいた。
純は、頭脳明晰でスポーツ万能の美少年で、蒼の初恋の相手だった。
共に近所に住んでいた2人は、蒼が5歳、純が9歳の時に知り合って仲よくなり、以後、純は蒼を妹のように可愛がり、蒼も純のことを“お兄ちゃん”と呼んで慕っていた。

ところが、今から1年余り前のことである。蒼は小学6年生、純は高校1年生だった。
純が爆発事故に巻き込まれ、瀕死の重傷を負ったことを蒼は聞いた。
蒼は純のことが心配で、純の自宅を訪ねたが、純の母親から、ずっと遠くの病院に入院していて、絶対安静で面会謝絶だと言われた。
以来、蒼は純の姿を全然見ていない。

「バーニングジュンの正体は…きっとその純くんだな」
水谷博士は自信有り気に言った。
「えっ!?そんなはずは…。純お兄ちゃんは男ですよ」
蒼が否定するのは当然である。ヒロインは生身の女の子であることが絶対条件だ。
ヒロインとして公式に認められるには、ヒロイン協会のヒロイン登録認定審査を通過しなければならない。性別を偽ったり、アンドロイドやサイボーグだったりしたら、認定審査で必ず引っかかってしまう。
バーニングジュンは、その登録認定審査を無事にパスしていた。

「純くんは治療の過程で女に性転換したんだろう」
「どうしてそんなことがわかるんですか?」
蒼は水谷博士の言うことに驚き、質問する。
「これは知り合いから聞いた話だが…」
水谷博士はそう前置きして、蒼に説明する。

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