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作品ドロボウ バーニングジュン
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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作品ドロボウ バーニングジュン 13


「悪いが、年増に興味は無いんでな」

液体で満たされたカプセルの中に美奈子は全裸で放置されている。主人を亡くし寂しい思いをしてきたのだろうどんな夢を見ているのかはわからないが幸せそうな顔をしている。

ロリコンを拗らし人生を賭けて理想のヒロインを育てる事に人生を捧げて来た水谷雄司がババアに発情するはずなど無い。

ジュンの身体能力も水谷の求めるヒロイン像とは掛け離れている。超常の力を常時備えているなど変身する意味がない水谷の矜持にそぐわぬジュンの力を封印するチョーカーを作りジュンに着けさせる。

「オマケが増えるのはイイことだが私の作品はアオイだ、私の望む理想のヒロインにして処女膜をぶち破る夢を邪魔するものには容赦しない」

「許しませんよ!」
突然、カプセルの中で眠らされている美奈子を見つめている水谷の背後から大きな声がした。水谷は後ろを振り向いた。
そこには、ヒロインスーツ姿のジュン、すなわちバーニングジュンが立っていた。蒼もヒロインスーツを装着して、ジュンと並んで立っている。

「博士、ジュンお兄ちゃんのママに何てひどいことをするんですか」
蒼は悲しそうな目で水谷の顔を見つめる。
「水谷博士、すぐにママを解放してください。…さもなくば…」
ジュンは険しい表情で水谷を睨みつける。

蒼が前に出て、水谷に向かって土下座した。
「博士、お願いですから…ジュンお兄ちゃんやお兄ちゃんのママにひどいことしないでください」
蒼は目から涙を流しながら水谷に懇願する。

「わっ、わかった」
蒼の悲痛な訴えに、水谷の心も揺らいだ。
それに、バーニングジュンを本気で怒らせるのは危険だ。
ジュンはバーニングジュンになることによって、元々備わっている常人の数倍の力が更に数十倍に増幅されるのだ。

水谷が機械を操作すると、カプセルの中から液体が抜けた。そして、円柱状のガラスが上昇し、美奈子は解放された。

「ママ!」
「美奈子小母様!」
ジュンと蒼は美奈子に駆け寄る。美奈子は眠ったままだ。
「暫くすれば目を覚ますだろう」
水谷が言った。

「水谷博士、何故こんなひどいことをするんですか?…父はあなたを信じて、ママと僕の事をあなたに託したのに…」
ジュンは水谷を責める。


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