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呪われた学園
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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呪われた学園 1

西天学園では何故か、新入生のうち数名が男は女、女は男に性転換しまうという呪いにかかってしまい、
しかも卒業するまでに元に戻れる可能性は殆ど無いのだが、
そんな呪いにかかるなんてその名前と顔つきから女と間違えられやすい林遥も、
その幼馴染みである南晶も思いもしなかったのである。
西天学園中等部の入学式、

「学園長の話っておおよそだらだらとお決まりのを喋るんだろう」
遥が思わずあくびをしようとすると晶が、
「いくらあくびなんてしたら注意されるよ」

学園長の西川光江が壇上に立つと、
「男子の皆さん、もしかしたら女子になっていたかもしれません。そして女子の皆さんも・・・」

入学式が終わって、
「学園長、思ったより綺麗だったよな」
「それよりも何であんな話をしたのかな」
光江の話が晶の頭から離れないでいたが、
「別に良いじゃんそんなの」

突然、遥と晶はそれぞれ首と左腕に刺すような痛みを感じ、
「あれ?変な痣が出来ている」
「わ、私もよ」

するとそこへ光江がやって来て、
「どうしたの?」

光江に晶が痣の事を話すと、
「へえ、あなた達も」
「あなた達もって・・・」
「大丈夫よ、痣はそのうち目立たなくなるから」
「そ、そうですか」

痣は2、3日程でほぼ目立たなくなるが、
「どうしたの遥ちゃん?」
「遥ちゃんは止めろ、遥ちゃんは」
晶にここ数日で胸の辺りが腫れてきた事を話すと、
「へえ、私は何か喉が・・・」

一方、職員室では学園長の光江が教師達に、
「生徒の中にそろそろ兆候が見られる頃だと思いますので、慎重に対処するように」
西天学園が創立されて5、6年が経った頃から新入生達に降りかかる呪いの事は、
政財界で大きな発言力を持つ西川家の威光によってその事はあまり公にならず、
万が一、外部に漏れる事の無いよう西天学園の中等部の教師の半数近くが、
呪いによって性転換したかつての生徒達で占められており、
「後輩でもある彼らに私達と同じ苦痛を与えるのは出来るだけ避けるべきかと・・・」

それを聞いていた教師達は、
「30代半ばでしかも初代学園長のお孫さんと聞いていたが、しっかりしていらっしゃる」
「これまで監視する事に重点が置かれていたが、生徒の視点に立った対応が出来そうだ」

「やっぱりおかしいぞ。でも誰かに相談するのは・・・」
体の異変が進行しているのに悩む遥だったが、
「林君じゃないの。どこか具合でも悪いの?」
養護教諭の樋口里奈に連れられて保健室へ向かうと、
「あら、南さん」
「あ、晶」

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