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邪淫女神イムラーン
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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邪淫女神イムラーン 63

当然ながら身元不明の倫子が住む場所も就職も出来る訳が無く結局は身体を売って金を稼ぐしかなかった。
そしてその金で食事や移動し宿泊も当然ネットカフェや二十四時間営業のファストフード店で身を休ませる。
それが出来ない時は身体を売るついでにそのホテルで泊まったりしていた。
そんな荒んだ生活をしている倫子が女子高生達を見て不意に倫子はその後を付いて行ってしまったのだ。

もしその時に先程の男の言う通りにこの街からすぐに出ていったらこの先も同じ荒んだ生活が続いていたであろう。
しかし倫子が女子高生達の後を追ってしまったために運命が変わってしまったのだ。

女子高生達の後を追った倫子・・・
気付けは倫子は、ある学園の近くにいた。
そう夏休み前迄友記や加奈が通っていたあの学園に・・・
其処には楽しく語り合う部活に向かう者や、まだ補習を終えて無い者等が次々と学園に入って行く。

「はぁ・・・未だに未練があるのかな・・・」

倫子は学生達の姿を見て溜め息を吐きながら呟く。
だがその直後

「あっ!・・・あれ・・・急に眠気が・・・そうか昨日は寝ずにセックス続けたっけ・・・忘れてた・・・」

倫子に激しい眠気が襲いその場に倒れてしまったのだ。

「きゃあああぁぁ!!」
「おい!人が倒れたぞ」
「誰か救急車を!」

突然人が倒れて周りが騒ぐ中たまたま通りかかった井村先生が倫子を見つけると

「とりあえず私が学園の保健室に連れて行って様子を観るから皆は学園に行きなさい」

そう言ってその場を静ませると倫子を背に負って学園内へと入って行った。



「うっ・・・ううぅぅうん・・・」

数時間後・・・倫子は目を覚ます。
そして倫子は身体を起こし

「あれ・・・此処は・・・あっ、私道で倒れたんだっけ・・・」

自身の周りを見渡す。
寝ていたパイプベットは白いカーテンに囲まれており倫子は病院かそれに類似した施設に入ってしまったと思った。
すると

「あっ!気がついたかかな?」

カーテン越しから女性の声が聞こえてくる。
そしてカーテンが開くと白衣の着た井村先生が現れた。

「気がついたか・・・身体はどうだい?」
「はっはい・・・身体の方は大丈夫です」
「そうか・・・いきなり道で倒れちゃって心配したのよ」
「はい・・・ご迷惑をおかけして申し訳ありません」

倫子は助けてくれた井村先生に頭を下げてお礼を伝える。
そして倫子は改めて周りを見渡すと井村先生に再び話し掛ける。

「あの・・・ところで此処は?」
「ああ・・・此処は学園の保健室だよ!ちなみに私は此処で保健教諭している井村笙子宜しくね」
「あっはい・・・私は・・・」
「河原木倫子さんねっ」
「えっ!何で私の名前を?」
「申し訳ないけど寝ている間に貴女の事は全て調べさせてもらったわ」
「あっ・・・はい・・・」

そう言い合うと井村先生は調べた事の確認の意味を含めて倫子に質問をした。
家の事や家出の原因とその後の行動等を聞いてゆく。
当初は黙秘を決め込んでいた倫子だった。
しかし井村先生が質問してくる内容が何故か自分しか知らない事まで正確かつ細かく質問してきたのだ。
倫子は井村先生に対し黙秘が無駄と分かったので仕方なくその質問に正確に全て答えたのであった。

「何でそんな事まで分かったのですか?」
「御免なさいね・・・これでも私はこの街の役所や警察等に顔が利いてね短い時間でも結構細かい事まで分かったの」
「そうなんですか・・・」

倫子は井村先生の恐ろしさを知り決して深く関わってはいけないと悟る。
そして倫子がベットから下り

「あの・・・もう大丈夫ですから帰りますね」

そう言って脱がされていた上着を着ようとする。

「待って!まだ疲れが取れてないからもう少し横になりなさい」

井村先生は倫子に急に立ち上がるのを止めようとしたが倫子は無視し帰り支度を続ける。
すると

「いえ・・・もう大丈夫・・・で・・・あれ・・・」

倫子は立ち眩みしてしまい膝から崩れるように倒れてしまった。

「全く言わんこっちゃない!」

井村先生は呆れながらも倫子を再びベットに寝かしつけると

「いい!まだ横になって疲れを取りなさい!」
「はい・・・」
「あとこれから所用で部屋から離れるから戻ってくるまで此処に居なさい」
「何でですか」
「緊急だったとは言え部外者を学園内に入れているから色々と面倒なの・・・だから学園を出る時は一緒に出ましょう」
「はい・・・」

井村先生は倫子に注意をして倫子も頷いた。
そして井村先生は言った通りに保健室から出たのであった。

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