加奈はゆっくりと身を起こすと先ずは自分の身体を確認する。

「元の姿に・・・えっ！これは」

自分の身体を確認したら股間に生えていた陰毛が綺麗さっぱりと消え代わりに胸元と同じ痣が浮かび上がっていた。
加奈は改めてあの出来事が事実で夢が真実を語っていたと悟る。
するとカーテンが開き

「あらイム・・・そうかイムラーン様が二人になったから加奈様か・・・
まさか加奈様が先に目覚めるなんて・・・」

カーテンから井村先生が顔を出す。
加奈はいきなり井村先生から様付けされて思わず遠慮してしまう。

「そんないきなり様付けなんて・・・」
「いいえイムラーン様になられた加奈様は私達にとって神と同じ・・・もっとも授業中は生徒として扱いますが」
「出来ればずっと生徒として扱ってほしいのですが」

加奈は困った顔で井村先生に言う。
そんな加奈の希望を無視するように井村先生は話を進める。

「加奈様・・・その偽りの身体に教え込まなきゃ・・・」
「偽りの身体・・・確かに少しずつ元の身体に戻らない以上今の身体は偽りの身体が正解かも・・・で今の身体は？」
「ええ・・・どうやら加奈様なら言葉で済みそうね、今の身体では性的快楽は・・・」
「たぶん今の身体じゃイク事はもう二度と無い」
「うんそうよ・・・で誰にそれを教わったの？」
「夢で・・・夢でイムラーンの私が粗方・・・」
「そう分かったわ、夜９時を回って遅いから今日はもう家に帰りなさい家には連絡済みだし制服は隣にあるわ」
「はい・・・でも友記と一緒に帰りたいからそれまで・・・」
「分かったわ」

加奈がそう言うと井村先生そう言って頷きその場を去る。
加奈は服を着ると隣で寝ている友記が起きるまで側で待ち続ける。
そして待つこと数分。

「うっ・・・此処は・・・保健室か・・・てことはまた俺はあのふざけた身体に・・・」

友記が目を覚まし保健室で寝ていた事で自分がまたイムラーンの身体になった事に気づく。
その時

「あっ！気がついた・・・気分はどう友記？」
「えっ！加奈・・・」

加奈が声をかけてきて友記は加奈の方に振り向く。
そこには優しい笑みを浮かべる加奈が友記を見つめていた。
その瞬間に友記はある光景が友記の脳裏に浮かぶ。
あの光の柱に全裸の加奈が入って来て加奈の身体がイムラーンの身体に変わる姿が・・・
友記は一瞬で身体を起こし加奈の肩を掴むと

「加奈大丈夫か？どっか変わったどころはないか？」

加奈の身体を心配し声をかける。

「大丈夫だよ・・・強いて言えばイムラーンの身体になった事位かな」
「そんな・・・加奈もあのふざけた身体になってしまったのか」
「うん・・・でも私は結構気に入っているよあの身体」
「加奈・・・本当に大丈夫か？」

友記はイムラーンの身体を気に入ったと嬉しそうに答える加奈を本気で心配する。
そんな友記に加奈は

「とりあえず服を着て一緒に帰ろ・・・夜も遅いし」
「あっああ・・・」

加奈にそう言われ友記はベットから降りて服を着る。
その間加奈は一旦目を反らして終わるまで待っていた。
そして友記が着終えるを加奈が手を差し出し

「じゃ一緒に帰ろ」
「あっああ・・・」

二人は保健室をそして学園を後にした。
帰路にたった二人だが終始無言で歩を進む。
すると友記の方から声をかける。

「加奈」
「何？友記」
「本当にあのふざけた身体を気に入っているのか？」
「うん・・・」

加奈の答えに不思議に思う友記。

「だってあんな大きなおっぱい」
「私ペチャパイだったから寧ろ嬉しいよ」
「股間だってチ〇コとマ〇コが一緒だなんて」
「幼稚園の頃おち〇ちん生えると思ってたから夢叶っちゃった」
「それに色々な人達と身体弄くりされるんだぞ」
「友記と一緒なら大丈夫」
「えっ・・・」

加奈の一言で友記は息がつまる。
そして加奈の思いの丈を友記に告げる。

「それにね私が一番嬉しかったのは友記と同じ秘密を共有した事」
「共有した事？」
「だってあんな大きなおっぱいにおち〇ちんとオマ〇コがある女体なんて私と友記しか居ないじゃない」
「加奈・・・」
「そんなふざけた身体が好きな人と一緒だなんて・・・嬉しいじゃない・・・」
「好きな人って・・・」
「友記・・・大好きです！誰よりも！そしてこれからも！！」
「加奈・・・」

加奈が友記に告白した瞬間、友記は健気に見つめている加奈が愛しくなってゆく。
あんな告白されたら男ならときめかない訳がない。
いや本当はとっくに加奈の事が好きだったかもしれない。
幼なじみと言う世間体と口に出すのに照れが加奈との間をあけていたかもしれない。

「ゴメン・・・加奈の気持ちに応えられなくて・・・」

友記は加奈の肩を掴みそして抱き締める。