その頃、夏美の身体から新しい命が生まれようとしていた。

看護師「ほら！　頭が出てきたわ！！　もう少しよ！！　がんばりなさいっ！！」
夏美「…むぐうううううう―――――ッッッ！！！！」

夏美はお尻を高く突き上げ、短い手足で必死にふんばりながらいきんでいる。
そのオマ○コは限界を超えて広がり切っている。膣口から胎児の頭が飛び出して、会陰部は裂けて出血していた。
両腕には点滴の針が刺さっており、左右に点滴スタンドが立っている。
ショーをあまり長引かせるわけにはいかないので、医師の手で大量の陣痛促進剤を投与されているのだ。

夏美「はぁ、はぁ、はぁ…」

断続的な陣痛に息も絶え絶えな夏美は、態勢を変えて仰向けに寝そべった。
いきみやすいように看護師は両肩を押さえて馬乗りになる。

夏美「ん"む"む"む"――――ッ！！！」

ピューッ！！　ピューッ！！
いきむ度に夏美の尿道からはオシッコが飛び出し、綺麗な放物線を描いた。

医師「ようし、もうすぐ産まれるぞ！！」
夏美「あがっ！！　…あがががっ！！　ぐうううううっ！！！」

突然、今までと違うタイプの陣痛の波が身体を貫いた。
夏美は自分のお尻の中から何か大きなものがずるずると出てくる感触を感じていた。

夏美「う"む"む"む"む"む"む"――――――ッッッ！！！」

むりむりむり…っ！！　ずるんっ！！！
血混じりの羊水と共に赤ん坊の全身が遂に股の間から飛び出した。
それは霧島と夏美、２人の愛の結晶がこの世に誕生した瞬間だった。

赤ん坊「…ほぎゃあ！　ほぎゃあ！」
医師「ようし、よくやった！！　ちゃんと両方ついているな。元気なふたなりの赤ちゃんだ！！」

医師の手で取り上げられると元気よく泣き出した。
しかし切断された夏美の腕では子供を抱いてやることができない。
医師はへその緒が繋がったままの赤ん坊を夏美の胸の上に乗せてやった。

夏美「わ、私の…あかちゃん…！！」

そこへ不意に声がする。

霧島「な、な、なつ…み…！！」

際限なく続く肉接待を何とか抜け出したザーメンまみれの霧島が赤ん坊の顔を見に現れたのだ。
度重なる洗脳や調教で理性は崩壊しているが、愛情はまだ心に残っているのだ。
愛しい夏美…。そして夏美が産んでくれた新しい生命。霧島の心にも言葉では言い表せない感情がこみ上げている。
いつしか霧島の肉棒は激しく勃起していた。

霧島「う、う、夏美…。ありがと…ありがと…！！」
夏美「せ、先輩…っ！！」

泣きながら抱きあう３人の姿を見つめる男たちの目にも涙が光っていた。

マリア「うわぁ〜い！！　赤ちゃんだ！！　赤ちゃんだ！！　私の妹だわ！！」

その周りではマリアがはしゃぎ回っている。
愛しい恋人の夏美。そして自分の娘・マリア。夏美が産んだ新しい娘。
そして自分の身体からもうすぐ生まれるであろう、もう１人の娘。
精液便女であろうが備品であろうがそんなことは関係ない。４つの生命に囲まれた霧島は、今たしかに幸せだった。

『女刑事特殊課』　完

※　作　者　よ　り　※

『女刑事特殊課』、読了ありがとうございました。

リレー参加の動機は斎藤栄の『悪の帝王切開』と『産婦人科医の冒険』を読んだこと。
医学知識を駆使した猟奇殺人やＳＭプレイをテーマにした推理エロ小説には非常に刺激を受けました。
それを元に大好きな『多重人格探偵サ○コ』『パ○ライザー３』を加えました。

そして台湾の凄腕絵師Ｑａｚｉｅｒｕ氏の１８禁止イラスト『性犯罪防制科婦警』が具体的なビジュアルイメージとなりました。
霧島たちも性犯罪防制科婦警・鈴香莉奈さんのように自らのプロフィールと性器を大型ポスターにされてスラム街に貼り出され、精液便女としての人生を送ることになるのです。

さて、ここからはＮＧテイク（１）。
当初は特殊課に恨みを抱く犯人による連続猟奇殺人が起き、霧島の同僚や上司が次々と犠牲になってゆく！
霧島と殺人犯の最後の対決の行方は…？！
…というのを構想しましたが、あっさり没にされました（笑）。