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女刑事特殊課
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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女刑事特殊課 62

第5部 性犯罪抑止課、デビュー

霧島麻里絵が培養カプセルに入れられている間、警視庁特殊課をめぐる世間の評判は一変していた。

まず第一に拉致されていた特殊課課長・東都美奈子がゴミ捨て場で発見されたこと。
市民の通報で駆けつけた救急車によって極秘裡に警察病院へと収容されたのだが時すでに遅く、卑猥な言葉を口走りながら人目もはばからずオナニーを繰り返す浅ましい姿は野次馬連中によって撮影されてしまった。
その動画や画像はたちまちインターネット上にアップロードされ、いくら警察がプロバイダ通報しても東都の痴態はネット上にどんどん拡散していった…。

『HENTAI』
『FUTANARI』
『DETECTIVE』

…といった検索ワードで探せば海外サイトにアップされた東都の無修正画像がいくらでも楽しめる状態に、特殊課の評判はガタ落ち。

『刑事という身でわいせつ物陳列罪とは何事だ!!』
『警察の威信を地に落とした特殊課は即刻解散させよ!!』
『風紀を乱すふたなりは隔離すべき!!』

学者やフェミニストたちから轟々たる非難が巻き起こり、社会問題にまでなりつつあった。
さらに追い討ちをかけるように新聞社や出版社に匿名で送りつけられたのが1枚のDVDである。

霧島『ドレイちゃんのお尻の中、あったかいよぉ…』
彩花『おご、ご…ごぉっ!!』

そこに収録されていたのは行方不明中の特殊課刑事・霧島麻里絵がドラッグを決めて変態SMプレイに興じる動画。
女刑事が同僚を相手にフィストファックやスカトロプレイを繰り広げる映像はあまりにも衝撃的で、日頃は無責任なメディアがかえって報道を自粛する程の過激さだった。
その動画は違法配信サイトに流出し、黒幕たちの資金源となっていく。

野党議員たちは口々に警視総監の証人喚問を求め、拒否しきれなくなった与党はそれに応えた。
青白い顔で国会に出席し、しどろもどろに『私はまったくあずかり知らぬ事です』と答えて頭を下げ続けた警視総監。彼は直後に辞表を提出した。
かわって抜擢された新しい警視総監は四十代の若さ。異例の大抜擢で警察組織の抜本的な組織改革案を打ち出した。
民間企業からの査察を受け入れ、汚職や腐敗、天下りを撤廃すると言ってクリーンな警察イメージを作り上げる…と宣伝された。

その改革案の大きな目玉のひとつが『警視庁性犯罪抑止課』だった。
近年過激化する性犯罪から都民を守るため、性のエリートであるふたなりたちを性処理要員として訓練し、レイプや暴力からの防波堤とするプランである。
暴走しがちなふたなりの性欲を性犯罪撲滅に利用するのだ。
警察の組織改革に拍手を送っていた人々の中でも、一部に批判が巻き起こった。
その急先鋒が、ふたなりの人権派弁護士・津村咲紀(32)であった。

咲紀「性犯罪抑止課の設立は、ふたなりへの謂れのない偏見に基づいた差別に他なりません!」
レポーター「でも…。性犯罪抑止課の設立を提言したのは同じふたなりの東都美奈子課長じゃないですか?」
咲紀「東都さんは発見保護された時は麻薬中毒でろれつも回らない状態でした。それがこんなに短期間で回復して精緻な企画書が書けるでしょうか? これは組織改革に見せかけた警察内部の陰謀です!!」
レポーター「ふたなりの性への大らかさは有名じゃないですか。ふたなりは昔から性産業に従事する人が多いし、それは個人の自由意思でしょ? 最近人気の、格闘しながらストリップやHをするふたなりレスリングとか…。ふたなりへの雇用促進にもなるのに一体どこが差別なんですか?」
咲紀「新設される性犯罪抑止課のメンバーは特殊課から移籍する刑事ばかりです。いくら麻薬に溺れ、警察の風紀を乱したとはいえ、懲罰的な人事としか思えません!! 私は断固として反対です!! ふたなりの皆さん、今こそ声を上げて立ち上がるべきです!!」

セックスに溺れやすいふたなりにもかかわらず高学歴で華々しい経歴を持ち、数々の冤罪事件を晴らしてきたカリスマ弁護士である。
語気を荒くしてTVや新聞で発言し、各地の講演会で精力的に論陣を張る姿に、左翼系リベラリストたちは喝采を送った。
そんな咲紀の存在を黒幕たちが苦々しく思うのは当然であり、そのクールな美貌とナイスバディをこのままほっておくわけがなかった。
そこで神谷グループに指令が下ったのが今回の『津村咲紀拉致監禁計画』である…!!

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