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女刑事特殊課
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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女刑事特殊課 41

東都「だから、それが余計なお世話だってのよ! オマケに夏美と寧々まで神谷に拉致されて…。一体どうするつもり?! アンタの警察手帳と拳銃は没収、正式な通達があるまで謹慎してなさい。もう私たち特殊課はおしまいよ。次の転職先でも考えときなさい…」
霧島「…うっうっ。夏美……夏美…」

戻ってきた彩花や愛香の無残な姿を見れば、捕らわれの夏美や寧々が何をされるかは容易に想像がつく。
夏美を心配するあまり眠ることもできず、憔悴しきった霧島は東都の厳しい言葉にむせび泣いた。
全て自分の軽率な行動が招いた結果だ。受け入れるしかない。それが現実だ。

コンコン。
その時、個室のドアがノックされた。

東都「はい、どうぞ」
百合「課長、失礼します。あの…霧島さん宛に宅急便で荷物が届いてるんですけど…」
東都「何ですって?」
百合「特殊課を狙った爆発物の可能性もあるって…。爆発物理班が来てます」
霧島「神谷の奴…ッ!!」

霧島は短く叫んで部屋を飛び出した。

(神谷め…。私の潜入捜査を最初から知っていて罠にかけたのね!! 猫がネズミを弄ぶみたいに…じわじわ苦しめるつもりなんだわ! だとすればきっと…)

階段を駆け下りる霧島にはある種の予感があった。

霧島「待って! その荷物、私が開けるわ!!」

バタンッ!!
霧島が飛び込んだのは警察宛ての郵便物を仕分けする部屋だ。
無骨な対爆スーツ姿の爆発物処理班が数人で霧島宛ての荷物をチェックしていた。
それは長さ1m20cmはあろうかという巨大な発泡スチロールの箱だった。
他の隊員が飛び出して霧島を止めにかかる。

隊員A「君! 私達に任せて下がっていなさい!」
霧島「離してッ!! これは爆弾なんかじゃないわ!!」
隊員B「…何も機械音は聞こえません。爆発物じゃないようです」

霧島の必死の形相を見た隊長は霧島を押さえつける隊員を見つめ、顎をしゃくって合図を送る。
隊員が霧島からすっと離れた。

霧島「夏美ィィィッ!!」

霧島は発泡スチロールの箱に飛びつくと箱に巻かれたガムテープを引き剥がし、フタを開け放った。
中から微かな呻き声が聞こえる。

夏美「…せ……せ……ん…ぱ……い……ッ…」
霧島「!!!!!!!!!」

…箱を覗き込んだ一同は言葉を失った。
箱の中に詰められていたのは霧島の予想通り、変わり果てた夏美だった。
夏美は無残にも両手両脚を半分程で切断されている。その切断面はバンドで縛って止血され、ゼリー状の溶液に浸けられていた。
鼻と口には窒息しないように小型酸素ボンベからのチューブが挿し込まれている。
イチモツはコックリングを嵌め込んで勃起状態を維持させられ、オ○ンコと尻の穴は巨大ディルドーで貫かれていた。
そしてフタの裏には犯人からのメッセージが殴り書きされていた…。

『お前の大事な夏美を返してやる 半分だけだが これでもオ○ンコするには十分だろう』

霧島「夏美ッッッ!!!! 夏美ィィィィィィ…ッッッッ!!!!! うおおおおおお―――ッ!!!!!」

思わず霧島は絶叫する。
やがて頭を抱えてうずくまると、身体を震わせて号泣した。

そして1週間。
自室に篭もりきりの霧島は死んだようになって暮らしていた。

霧島「夏美…夏美ィ…。お願い…私を…許して…」

霧島はグラスになみなみと注いだブランデーを一気にあおるとテーブルに突っ伏した。
罪の意識に苦しむ霧島はムチャ飲みして酔いつぶれないと眠ることもできないのだ。
自分の軽はずみな行動が招いたあまりにも恐ろしい結果に愕然として、現実から逃避し続けていた。

神谷に命を狙われる危険があるとして、霧島のマンションを私服刑事が警備しているが、それも本当に警備するつもりとは言えない適当で形式的な対応だった。
警視庁の花形である捜査一課のメンツを潰した霧島は警察内でも邪魔にされている。
そこへふたなりに対する偏見も加わり、上司の東都を除けば庇護する者のない孤立無援な状態なのだ。

四肢を切断された夏美は生命の危険があるとして、現在警察病院の集中治療室に入れられ、生命維持装置に繋がれている。
夏美の場合、妊娠中であったため母子共に危険な状態が続いている。
療養中の彩花・愛香に次いで特殊課からはこれで3人目の犠牲者となってしまった。

さらに夏美の入った箱が警視庁に送り届けられた翌日、横浜湾で寧々の遺体が発見された。
全身傷だらけで顔は焼き潰され、乳房を切り取られ、性器から内蔵が飛び出した無残な状態であった。
死亡者が出たことでマスコミが大きく騒ぎ出した。情報を秘匿していた警視庁も遂に隠しきれなくなり、警察を狙ったテロリストの犯行と発表された。

百合「霧島さん…。もうやめましょう。飲みすぎは身体に毒よ」
霧島「私のことなんかほっといてよ!」

大塚百合が落ち込んでいる霧島を心配して様子を見に来てくれたのだ。
霧島は泣きながらブランデーの瓶を取ろうとするが、百合はそれを先取りしてさっと後ろに隠す。

百合「ダメですって!」
霧島「とっとと酒よこしなさいよ!!」
百合「ダメです! これ以上は身体に毒です!!」

霧島は叫ぶと百合に覆いかぶさった。
激しく揉み合ううちに百合の髪の匂いと身体の柔らかさに官能を刺激されてしまう。

霧島「よこしなさいっ!!!」
百合「む……! むぐうっ!!」

ガチャン!!
ブランデーの瓶が床に落ちて砕ける。霧島は強引に百合の唇を奪っていた。
柔らかい唇の感触が心地いい。

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