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女刑事特殊課
官能リレー小説 - 性転換/フタナリ

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女刑事特殊課 21

一方、夏美の頭の中では、東都の言った言葉がぐるぐると駆け巡っていた。

(先輩と挙式! ウェディングドレスはどんなのがいいかなぁ。先輩のドレス姿、きっと素敵だろうなぁ…)

そんなことを考えるだけでニンマリとしてしまう。

(場所はハワイがいいなぁ…。あ〜ん、早く結婚した〜い! 2人でヴァージンロードを歩きた〜い!!)

(こうなったら出来ちゃった婚でいいからゴールインしちゃおう! …となると、次の排卵日が狙い目ね。先輩が浮気出来ないようにあのリングは嵌めたままにしとかなきゃ…)

週末のたびに霧島に中出ししてもらっているのだが、今のところ妊娠の兆候はない。
頭の中で腹黒い考えを巡らしながら、夏美はニコニコしながら霧島と腕を組んでいる。
神田寧々は部屋の隅に座り込み、そんな霧島と夏美の姿を苦々しい顔でずっと見つめていた。
そう。
実は寧々は以前から夏美に想いを寄せていたのである。
それを霧島に横取りされてしまい、霧島は課内の良きライバルと言うより恋敵となってしまったのだ。
おかげで寧々は霧島とは現在ほとんど口を聞かない。
楽な仕事ばかり回されていて余裕があるせいもあって、特殊課内のチームワークは現在バラバラであった。

東都「神田!」
寧々「はいっ」
東都「あなた…最近、ずい分課外活動に熱心みたいだけど…何嗅ぎ回ってるの?」
寧々「いえ、別に…何も」

神田寧々はぶすっとした表情で、そっぽを向いて答えた。
彩花の誘拐事件を気にかけているのは霧島や夏美ばかりではなかった。
寧々も勤務明けの余暇を利用してこっそり聞き込みに回っている。
東都はそれを聞きつけて暗に注意しているのだ。

東都「こないだ霧原にも注意したけど…彩花誘拐事件の捜査は捜査一課の担当だからね! 部外者の我々が捜査に手を出してるのがバレたら…どうなるかわかってるの?」
寧々「十分わかってますよ。そろそろパトロールに行ってもいいですか?」
東都「…いいわよ。行ってきなさい。でも…バレたら謹慎処分じゃ済まないかもしれないんだからね! それだけはよく覚えときなさい!」

2人の険悪な雰囲気に、事務係の大塚百合はおろおろしながら見ている。
寧々は黙ってドアを開けて出ていく時、霧島の方をじろりと睨みつけていった。

(見てろよ霧島! あんたを出し抜いて私が必ず彩花を救出してみせるから!)

例え自分一人が悪者になったとしても、彩花を救い出すことで夏美に取り入ろうという考えであった。

数日後。ここは霧島のマンション。
今夜も夏美が押しかけて料理を作っている。

夏美「先輩! お食事出来ましたよ!!」
霧島「こ、これは…」

麦とろご飯、鰻の蒲焼、カキフライ、レバニラ炒め、すっぽんスープ。
夏美が霧島に何を期待しているのかは一目瞭然だ。

(こ、今夜はとても寝かせてもらえそうにないわね…)

所狭しとテーブルに並べられた料理を見て霧島は絶句した。

昨日、霧島は夏美にある相談を持ちかけた。

霧島『ねぇ…。お願いなんだけど、私のコックリングの鍵…返してくれないかな?』
夏美『え〜?! 何故外す必要があるんですか? 先輩、コックリングしたまま寸止めオナニーするの好きって言ってましたよね?』
霧島『でもね…。片桐恵美から犯罪グループのボス・神谷の手がかりを聞き出したのよ。それを探るには潜入捜査する必要があるの。コックリングは邪魔なのよ』

片桐恵美による中出しレイプや、冴木クリニックでの屈辱的な治療に耐えてやっと手に入れた大事な手がかりである。
あの後、処方してもらったアフターピルを飲み続け、妊娠の心配がなくなった霧島はいよいよ本格的に動き出そうと計画を練っていたのだ。

夏美『そんな〜!! だって先輩のザーメンは私の物なんですよ!! 先輩が他の女で射精するなんて嫌ッ!!』
霧島『そんなワガママ言わないの! 彩花を救い出すためなんだから!!』
夏美『だってぇ〜…』

霧島はちょっと強い口調でたしなめた。
最近、女房気取りで浮かれる夏美の態度がだんだん鬱陶しくなってきている霧島だった。
ひょんなことからつき合っているだけで、霧島は本来、妊娠して休職中の大崎恵や女子高生の美紗のようなおとなしくて清純なタイプが好みなのだ。

夏美『…じゃあ、鍵を返してもいいですけど、それには条件があります』
霧島『条件って何よ?』」
夏美『私、来週排卵日なんです。排卵日の4〜5日前が一番妊娠しやすいって聞きました。また思いっきり中出しして下さい! 今度こそ先輩の赤ちゃんが欲しいんです!!』
霧島『わ、わかったわ…』
夏美『嬉しい! じゃあ約束ですよっ!』

…と、こういう事情なのである。

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