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人生の先輩として
官能リレー小説 - 二次創作

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人生の先輩として 2

「大丈夫……大丈夫よ……」
「ごめんなさい……身勝手すぎるって言われたら、その通りだとわかってるの……でも、不二子さんは、私が以前、襲われた時助けてくれたから、私よりもあの子を守れると思ったの……」
「わかったわ。私がドレッドの世話を引き受けるわ。だから、私の家に連れてきてちょうだい……」
「ありがとう……本当にありがとう。ごめんなさい……」
不二子はサハリンを慰めて落ち着かせようとしていた。不二子はサハリンが落ち着くまで抱きしめていた。
しばらく時間が経ち、ようやくサハリンも落ち着きを取り戻していた。
「どう落ち着いたかしら?」
「ええ……ありがとう」
「それじゃ、ドレッドを私の家に連れてきてくれるかしら?こっちも準備をしておくから……」
「ありがとう。それじゃ、また後で……」
「ええ……待っているわね」
不二子はサハリンを見送って、ドレッドを連れて来るのを待っていることにした。
サハリンが不二子の家から出て行ってから、しばらく時間が経過していた。すると、インターホンが鳴り、不二子は出迎えていた。
「すみません。不二子さん、お待たせしました」
「気にしないで、大丈夫よ。で、そちらが……」
「はい。ドレッドです。さあ、不二子さんに挨拶してちょうだい」
「ドレッドです……」
不二子はドレッドの方を見ると、信用されていないのか、鋭い眼差しでこちらを睨んでいるのが伝わっていた。
「私がこれからあなたの面倒をみる峰不二子よ。よろしくね……ドレッド」
「よろしくお願いします……」
不二子はドレッドの警戒を解こうと笑みを浮かべながら、挨拶していた。
「それじゃ……不二子さん。後のことは、よろしくお願いします」
「ええ…それじゃ、元気でね」
「ありがとうございます。ドレッドも元気でね」
「はい……」
サハリンは不二子達に別れを告げると、不二子の家から出て行った。
サハリンが、不二子の家を出てから少し時間が経っていた。サハリンはまだ自宅に帰る途中だった。自宅に帰る間も不二子とドレッドのことが気がかりになっていた。
「不二子さんなら、大丈夫よ。きっと……これで、私も安心して……あっ……」
サハリンは、考え事をしながら、歩いていたため、目の前に居た人物にぶつかってしまっていた。
「すみません。ちょっと、考え事をしていて……」
「キャリー・サハリンだな…」
「どうして、私の名前を……」
サハリンはぶつかった相手が自分の名前を知っていることに疑問を感じて、顔を見上げると、ぶつかった男を見て、動けないでいた。
「ドレッドを知っているな?」
「さ、さあ…誰のことですか?」
「惚けても無駄だ。お前がドレッドと一緒に居たことは知っているんだ」
「ま、まさか……あなたが……」
サハリンは、ぶつかった男がドレッドがかつて居た組織の一員だと分かると、目の前から逃げ出すために走り出していた。
「逃すと思うかよ……」
サハリンが走り出したのも束の間、男はサハリンを捕まえようと追いかけていた。
「い、いや……せっかく、これで安心できると思っていたのに……」
サハリンは捕まるわけにはいかないと必死に走っていた。恐怖で目からは涙が溢れてしまっていた。
「小癪な奴だな……だが、逃げていられるのも今のうちだ!」
男は逃げ続けているサハリンの後ろ姿を見ながら、笑みを浮かべていた。
「はあはあ……はあはあ……ここまで来れば……キャッ!?」
「ようやく捕まえたぜ」
サハリンは男の姿が見えなくなったので、休憩していると死角から現れ、捕まってしまう。
「は……離して……」
「ドレッドの居場所を話してくれるなら、離してやるよ」
「だから……知らないって、言っているじゃない!!」
「やれやれ……フンッ!!」
「ううっ!?」
「これ以上、騒がれたら野次馬が集まりそうだからな。おい、この女をアジトに運んで吐かせろ。どんな手を使っても構わない」
気を失ったサハリンは、男の指示でアジトに連れ去られてしまう。

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