PiPi's World 投稿小説

もしも、アイドルに出会えたら
官能リレー小説 - 二次創作

の最初へ
 -1
 1
の最後へ

もしも、アイドルに出会えたら 1

「うーん…♪気持ちいいですね…」

一人の女性が、温泉の中で手や脚を伸ばし背伸びする。スレンダーながら伸びた脚やモデル体型の身体を隠さずリラックスした様子。

「お酒……アルコールがあったら、もっと嬉しかったですね…アルコールをアンコール…むむっ…!」

そんな様子を、離れた場所にいた一人の少年が覗き込む。

「間違いない…高垣楓さんだ…!!」

お湯の中に身を浸からせるその魅力的な姿…間違いなく憧れのアイドル・高垣楓(25)。
雑誌などでは見ることの出来ない、生まれたままの姿の……思春期、男の子としての成長を迎えている心身にはあまりに刺激的。
町の旅館に宿泊しているという噂を聞いて待ち焦がれながらも、本当に目の前に現れた、それを前にして、思わず湯船のはしっこに縮こまってしまう。
もちろん、その程度では湯気の向こうに姿を隠すことなど出来ず、第一はっきりお湯に波紋をじゃぶじゃぶ見せていて、隠れるなど不可能。
口元まで浸かりながら、身体を暑くして、それでも眼差しは楓さんに一直線に注がれていて……お湯の中で、身体の一部は幼いながらにはっきり反応していた。


楓にとっては色々と忙しいイベントやお仕事を乗りきってからのリラックスの為の温泉旅行だった。
お酒は危ないからと禁止されてるので、飲めるにしてもお風呂から上がってから。なので素直に貸し切り状態のお風呂を楽しんでいたら、人影がちらっと見えて良く見たら先客が入っていたのである。

「あら…?私の方が先に入ってたかと思いましたけど、一番ではなかったみたいですね…」

先に入ってた人が居るならと思って湯気に隠れてるシルエットをよく見たらまだ子供。可愛い男の子。
これが同じ混浴でも年齢の高い人なら警戒した可能性もあるけど、年下ならと気にしない。
クスクスと微笑みつつ手招きをしてあげる楓。

「…………こんにちは。いいお湯ですね。良ければ此方に来て、お喋りしませんか?来てくれなかったら、泣いてしまいますっ♪」

ニッコリ笑って本気なのか冗談なのかよくわからないことを呟いてみる。
もちろん来なかったら自分から動くつもり、なのだが。

「!?」

楓から声をかけられた少年はビックーンと身体を仰け反らせ風呂から飛び上がりそうになる。
ジャバッ、と波音を大きく響かせてしまった。
慌てて身体を風呂の中に深々と沈め、身体を見られなかったかと心配そうに周りをキョロキョロと見渡してみた。

間違いない。
テレビや動画配信サイトで何度も聞いてる声……憧れのアイドル、高垣楓の声。
歌ってる時とはまた違う、明るく楽しげな、はしゃいでるような声。怒ってはいない、ようだ。

少年はおずおずと、風呂の中に浸かったまま近づいていく。

「こ、こんにちは…あ、あの、高垣、楓さん、ですよね?ファ、僕、ファンです!いつも楓さんの曲聞いたり、テレビとかチェックしてます!」

すっかりテンパって声を上げ、楓を見つめる少年。モデル体型の、母親や学校の教師や同級生とはまた違う裸身が視界に入って、気が付けばそれをガン見していて、はっと気づいて視界を背け、またチラチラと横目で見る。

そんな行動ひとつが、楓には可愛らしく映った。

SNSでこの小説を紹介

二次創作の他のリレー小説

こちらから小説を探す