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プリキュアの国の王様
官能リレー小説 - 二次創作

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プリキュアの国の王様 60

「ああ、ボタン1つ押すだけで、バリヤーの範囲外には内部の音が聴こえなくなるからな。おかげで、こんな野外でも喘ぎ声を抑える必要が無くなった」
「だからといって、姿が見えなくなったり、攻撃を防ぐ効果までは無いんだから、気をつけてよね」
「わかってる……って……ああっ!」
「どうしたの?」
「昨日の亜久里との校舎裏セックスで、このスイッチ使うの忘れてた……」
「ええっ!?」
王様とくるみの頭に、大粒の冷や汗が1滴流れる。
「亜久里に詫び入れる件が、1つ増えたわね……」
「はい……」

※※
王様とくるみは、小山を下り、王様専用ポーチから出した専用車に乗り、みのりの自宅でもあるPANPAKAパンへ向かった。

車から出て、寝息をたてるみのりを王様が背負いながら店内に入ると、日向咲とみのりの母親である日向沙織が挨拶をして来た。
「いらっしゃいませ!王様」
元気よく深々とお辞儀する沙織。店内は日曜日のおやつタイムが近いこともあって、菓子パンを求める客が何人かいる。そして厨房の方から、咲とみのりの父親にして、この店の店主である大介が姿を現した。
「王様いらっしゃいませ。今朝ご注文された、チョココロネ1ダース、用意できてます」
大介は笑みを浮かべて話す。
「はい、王様」
大介に続き、両親と同様コックコートを羽織った咲が出てきて、箱づめされたチョココロネをカウンターに置いた。
「ありがとう。しかし、先にみのりを受け取ってくれないか」
「はい、ただちに」
沙織が王様の後ろに近づき、その背中からみのりを降ろして自身で抱き抱える。
「みのりったら、王様にオンブさせるなんて……」
妹の振るまいに肩をすくめる咲。
「そう言うな。俺を気持ちよくするために、ぐったりしたんだから」
「そうなんだ。……王様、ここに来る前に、みのりを抱いてきたの?」
「そうだ」
低学年幼女とのセックスを堂々と肯定する王様に、日向家の面々や店の客から軽蔑の眼差しが向けられる……事はなかった。
「光栄です、王様」
「いやあ、鼻が高いですなあ」
「愛妾は、あたしなんだけど……。ま、王様もみのりも気持ち良ければ、ノーノープロブレム」
日向家からは王様に感謝が。
「王様に抱いてもらえるなんて……」
「……あの娘、羨ましいわね」
客からはみのりに羨望が向けられた。

※※
代金を支払い、チョココロネを受け取って店を出た王様とくるみは、専用車に乗り、次の目的地……ドキドキ地区・大貝町の円(まどか)家を訪れた。

「…………」
「………………」
円家の一室で、この家の末娘である亜久里が、昨日は自分と校舎裏セックスをして、その事で先ほど詫びを入れた王様と、お互いに正座をしながら向き合っている。
「王様」
「は、はい!」
「先ほどの謝罪と、手土産のチョココロネ、ありがたく頂戴します。……ですが、わたくしの怒りと悲しみは収まりません」
「そう、だよな。一流のレディが校舎裏セックスなんて強制されたあげく、俺が防音バリヤー貼り忘れたせいで恥ずかしい思いをしたんだ。簡単には許せないよな」
「そこでは、ありません」
亜久里はコホンと咳払いする。
「恥ずかしい思いに関しては、防音バリヤーの貼り忘れに気づかずに大声をあげた、わたくしにも落ち度はあります」
「それは……」
「校舎裏セックスの事も、王様の愛妾たるもの、一流のレディである前に、王様への奉仕者であるべきですから、怒る理由にはなり得ませんわ」
「じゃあ、何に怒って悲しんでるんだ?」
「レジーナから聞きました。王様が、ゆりの恋人たち(ももかとハヤト)を強引にセックスさせた、と」
「あ、あれは……」
「乗り気でない二人に、ゆりを明堂院さつきさんと強制的に結婚させるぞ、と脅したとも聞いてますわ」
「……その通りだ」
「ゆえに、昨日のわたくしは試してみました。命じた事を拒否された王様が何をするのかを、二通り予想した上で。……結局、外れてほしかった方が当たりましたが」
亜久里は顔を下に向ける。
「王様、貴方は、校舎裏セックスの素晴らしさを語って説得するのではなく、ただただ【王様の命令】だと権力を振りかざしました。……そうしなければ、わたくしが王様の言うことをきかないと思われたのが、悲しいのです」

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