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フタナリ世界に集められた人々
官能リレー小説 - 二次創作

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フタナリ世界に集められた人々 2

(まったく、何でこんな事に・・・・・・・・・)

そんなことを考えながら、御坂美琴は友人たちと街を歩いていた
少し前まで、白井黒子、初春飾利、佐天涙子と共に休日を過ごしていたはずだった。
だが気が付くと、4人とも、あの場所にいて、体を両性具有されていた上、
妙なことに巻き込まれていた。
最初こそ、混乱したが、落ち着くと、ポケットに勝手に入っていたスマホを手に取った。
すると、女性が言っていた通り、端末の使い方や、アプリの使用方法、
更には情報がどこに入っているかまで、頭に流れ込んできた。
そして、スマホから更なる情報を得た。
先ずは、この一週間、それ以降もであるが、基本的に自由に暮らしていいらしい。

「どうします?お姉さま、一旦寮に行かれますか?」

と黒子が尋ねた
人々には、それぞれ異なる住居が与えらえた。
美琴たち4人は、常盤台の学生寮にそっくりな寮で一緒に暮らすことになっている。

「その前に、街を見て廻らない?」

美琴が提案し、街を散策する事に

「何だかこの辺、学園都市に似てますよね」
「あっちの方は、完全に別世界だよね」

と飾利、涙子が口々に言う、一方、美琴は街よりも、住民たちの方が気になった

「茶色の首輪・・・・・・」

スマホの情報には、茶色の首輪は住民の証とあるだけでそれ以上の情報はない。
少し見廻っただけであるが、男性の姿はなく、おそらく全員が両性具有なのはまちがいない
ただ何人かの首輪には青いボタンがついていたので、
もしかしたら元は自分たちと同じなのかもしれないが
もちろん、住民に手を出しても、残留である。
一方、公衆トイレに殺到する人々、皆首輪に青いボタンがついた元男たち、
全員用を足しに来たのではない。
洗面台の鏡で、自分の今の顔を確認しに来たのである。

「これが、俺・・・・・・・」

鏡を前に、上条当麻はつぶやいた。声は変化し女性の声になっている
目の前に映るは元の髪型の影響かトゲトゲとした癖毛のロングヘヤーで
凛とした顔立ちの中々の美人、でもどこかに以前の面影がある。
それが今の当麻の姿であった。
容姿は、良い。声も良い。そして面影もある。
でも、当麻にはその姿が自分のものとは思えず
この状況、何んとも複雑な気分であった。

その一方で
鏡で容姿を確認する元男たちの中には、秋月涼がいたのだが

(あんまり変わってないな。胸が少し大きくなったかな)

体つきの若干の変化があったものの、元々性別を偽って
アイドル活動が出来てしまうくらいなので
容姿、声共にほとんど変化がない。
何かを期待したわけではないが、
どこか拍子抜けしているように見えた。
公衆トイレから出てくる元男たちの反応は、
当麻のように複雑な表情をしている者。
涼のように、どこか拍子抜けしている者。
他にも、大喜びしている者、特に反応のない者もいた。

中には、こういうケースも

「ちきしょう、戻らねぇ」

トイレの側で、頭から、どこで調達したか定かでない湯を
かぶり続ける早乙女乱馬。今、女の姿になっているが
いくらかぶっても、男の姿に戻れない

このように、何だかの理由で性別を変えられる者は両性具有化に伴い、
体が女性の姿に固定される

さて再び美琴たち

「全く、非常識な街ですわ!」

と黒子が顔を赤くしながら、腹立たし気に言った。

「確かに、裸エプロンって」

と苦笑いする涙子
街で、見かけたコンビニやスーパー、飲食店、移動販売の店員が
全員裸エプロンで、接客を行っていた。
それだけじゃなく、街で4人は何度か声をかけられたのだが、
かけてきたのが、娼婦だったのである。
しかも隠す気なしのストレートな客引きで、もちろんその度に断ってきた

「あの人達、みんな首輪に青いボタンがついていましたよね。
やっぱり元男なんでしょうか?」

という飾利に対し

「どうだか!」

その事は話したくないと言わんばかりの黒子
そして、無言の美琴

「お姉さま、どうかされまして?」

と黒子が心配そう尋ねる

「いや別に・・・・・・・・・・・・・」

と答えたが、この時、美琴は自分の中で、少しずつ何かが変わっていくのを感じていた
最初は、店員の姿を見た時、妙にドキッとした。
娼婦に誘われた時は何かを期待してしまった
そして今、友人たちに、劣情の様なものを感じつつある。
これは、美琴だけのことではない。

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