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ハーレムメモリアル
官能リレー小説 - 二次創作

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ハーレムメモリアル 1

「うっ…ううん…」
詩織は目を覚ました。
「あれ?!ここどこ?」
どうも何かの上に身体が横になっているみたいだ。しかも、両腕を真横に、両足を前に、それぞれ一杯に伸ばしている感覚がする。

「お目覚めのようね!藤崎詩織さん」
後ろの方から声がした。
「誰?!誰なの?」
詩織は尋ねるが、返事はない。
直後、部屋の中をほのかに照らしていた明かりが消え、代わりに天井の蛍光灯が灯り、室内が鮮明になった。
詩織は身体を起こそうとしたが、両手首と両足首を何かで拘束され、起き上がることができない。
頭を起こし、前方や左右を見たとき、詩織は自身の姿に驚く。キングサイズかクイーンサイズぐらいの、とても幅の広いベッドの上、両手首と両足首に拘束具を付けられ、全裸で大の字に固定されていた。

「きゃぁぁぁぁ…」
悲鳴を上げる詩織。
(私…一体どうして…こんな恥ずかしい格好で…)
道理で体中がスースーすると思った。素っ裸になっていて、そんな格好で張り付けになっているのだから。
詩織は大きな恐怖感に襲われた。

たしか伊集院レイのバースデーパーティーに招待されていたはずだ。幼馴染の河合直人や大勢の女の子たちと一緒に、伊集院邸にて、食事をしながらレイの18歳の誕生日を祝っていたのだ。
それが何故、こんな事に?

食事を一通り終え、みんなでお茶を飲んでいた時、急に意識が遠のく感覚がしたのを詩織は思い出した。そして気がついたら、見知らぬ部屋に唯1人、こんな恥ずかしい格好にされている。

(一体誰が…どうしてこんなひどい事を?)
詩織は訳がわからなかった。
(ナオくんは…他のみんなはどうなったの?)
一緒にパーティーに出席していた直人や他の女子たちの事も気になった。

詩織の脳裏に、これまでに至る経緯の事が思い浮かぶ。


一学期の終業式の日のことだった。

「詩織、明日から夏休みだな。一緒にどこかへ行かないか?」
幼馴染でクラスメイトの直人が詩織に話しかけた。
「うーん…どうしようかしら?」

「やあ!詩織くんに河合くん」
2人がやりとりしている所へレイが近付いて来た。
レイは2人にそれぞれ封筒を渡した。
中身は、8月23日のレイのバースデーパーティーの招待状だった。また、詩織の封筒には、伊集院グループ関連のエステティックサロンを無料で利用できるよう、その紹介状が入っていた。

「身体にしっかり磨きを掛けて、そして僕の誕生日を祝いに来てくれたまえ!」
レイはそう言って、2人の前から去って行った。

「エステかあ。…どうしようかしら?」
「折角だから、利用させてもらえばいいじゃないか!」

そこへ、詩織の親友の美樹原愛がやって来た。
「詩織ちゃん、伊集院くんから…エステサロンの招待状…もらったでしょう?」
詩織と同様の封筒を手にしながら愛は言った。
「ええ!メグももらったの?」
「うん!もう10人以上の子がもらってるそうよ」
「えーっ?!」
詩織は驚く。

「伊集院くん…何を考えているのかしら?」
「さあな!大金持ちの考えることはわからんな」
直人は冷めた口調で言った。

「詩織ちゃん…一緒に行ってくれないかな。…1人じゃちょっと心細くて…」
そう詩織に頼む愛。
「うん、わかったわ。一緒に行きましょう」
詩織は愛と一緒にエステサロンに行くことにした。


夏休み初日の翌日、詩織と愛は、レイの紹介状にあったエステサロンに行った。
中へ入ってみると、如月未緒、古式ゆかり、朝日奈夕子、館林見晴、西原あゆみ、鏡魅羅、それに、早乙女好雄の妹の優美が先に来ていた。

「あら!藤崎さん」
未緒が詩織に声を掛けた。
「あなた達も伊集院くんからここを勧められたの?」
「ええ!綺麗に磨いて…それで誕生日を祝いに来てほしいと…」
ゆかりが言った。
詩織の後からは、清川望、片桐彩子、木内茜、虹野沙希、秋穂みのり、鞠川奈津江、十一夜恵らがエステサロンにやって来た。

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