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井上織姫 ~Slave Soul~ 
官能リレー小説 - 二次創作

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井上織姫 ~Slave Soul~  1

現世、空座町。
死神と虚の激闘に決着がついて平穏を取り戻したこの町に、尸魂界より一人の死神が現れた。
その死神は現世でいうところのいわゆるキモオタ的な容姿・性格をしており、現世でも尸魂界でもおよそ女性には縁がない存在である。
(以下、便宜上彼の事は「キモオタ死神」などと呼称)
そしてキモオタ死神はニヤリと笑みを浮かべると、現世に訪れた目的である、ある女性の元へと歩み始めた……
彼の目的は、井上織姫。
朽木ルキアを救出するべく現れた旅禍達と反逆者・藍染惣右介によって巻き起こされた前代未聞の大事件。
この事件の際に織姫の可憐な姿を見たキモオタ死神は一目惚れに近い感情を抱いており、またそれ以上に、彼女の男好きするであろう豊満な肉体への欲望を募らせていた。
そして、日々高まる欲情を抑えきれなくなったキモオタ死神は尸魂界にて織姫を手に入れる為のある計画を思い付き、その準備が整った今日、満を持して現世へと降り立ったのである。
尸魂界で織姫の霊圧を必死に記憶したキモオタ死神は、未熟ながらも全身全霊でその霊圧の位置を探り、何とか織姫の自宅を突きとめた。
そして窓の外から織姫の部屋の様子を覗き見ると、学校から帰って来たばかりの制服姿の織姫がベッドに腰掛けて携帯電話を弄っていた。
運良く早々に巡って来た絶好のチャンスに高鳴る鼓動を落ち着かせると、キモオタ死神は壁を擦り抜けて織姫の部屋に侵入。
そして、織姫が彼の来訪に気付いて振り向こうとした刹那、並の死神相手なら話にならなくとも戦闘力の低いただの人間である織姫では捉え切れぬ速度の瞬歩で一気に距離を詰める。

そして、悟魂手甲(ごこんてっこう)を嵌めた掌を織姫の額に当てると、織姫の魂魄が肉体から切り離され、抜け殻となった織姫の身体は力無くベッドに倒れ込む。
「えっ…!?」
自分の身に何が起きたのかを把握する間もなく、魂魄となって部屋の隅に突き飛ばされた織姫に、キモオタ死神は更に追い打ちをかける。
『縛道の一…塞!』
対象の手足の動きを封じる鬼道をかけられた織姫の魂魄は、両手を後ろ手に拘束されたような状態になってしまった。
「きゃあっ!?な…何、これ…?」
一瞬の間に起こった出来事に困惑し、無防備に倒れ込んでいる自分の身体と、突然現れた見知らぬ死神らしき男を交互に見る事しか出来ない織姫。
そんな織姫を眺めながら、キモオタ死神が下卑た笑みを浮かべた。
『ふぅ…何とか上手くいったみたいだねぇ。さて…はじめまして、井上織姫ちゃん。いきなり訪ねて来て早々にこんな事してゴメンねぇ?』
「あ、貴方…死神ですよねっ?急に、こんな事…な、何のつもりなんですか!?」
言葉とは裏腹に悪びれる様子なくニヤつく死神に、織姫は睨みつけるような表情で言葉を放つ。
『何のつもり?そうだなぁ…簡単に言うと、織姫ちゃんを僕のモノにしに来た、って所かなぁ…』
「モノに、って…どういう事ですか?ま、まさか…また新しい敵が…」
『あぁ、大丈夫大丈夫。これは完全な僕一人の単独行動だし、他意はないからさぁ。本当に純粋に、織姫ちゃんだけが目当てだからさぁ…性的な意味で。グヒヒ…』
キモオタ死神のこの上なく邪な笑顔を見て、織姫は相手の目的を察したのか、表情に恐怖の色が浮かぶ。

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