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井上織姫 ~Slave Soul~ 
官能リレー小説 - 二次創作

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井上織姫 ~Slave Soul~  2

「く、黒崎くんっ…助けて…!」
織姫はギュッと目を閉じて助けを呼ぼうとする。
『あぁ、無駄だよ織姫ちゃん?実はここに入る前に、部屋の周りにちょっとした結界を張ってね?織姫ちゃんの霊圧にどんな異変が起こっても、外からは"織姫ちゃんは何の変化もなく平穏無事なまま此処にいる"っていう状態にしか察知できないようになってるからさぁ』
織姫の希望をあっさりと打ち砕いたキモオタ死神は、ベッドに転がる織姫の肉体へと近付いていく。
「わ…私の身体っ…!な、何するのっ!?や、止めて…お願いっ!」
自分の無防備な身体に何かするつもりなのを察すると、身動きできない魂魄体を必死に動かしながらキモオタ死神に懇願する織姫。
当然そんな言葉に耳を貸すはずもないキモオタ死神はベッドの上に無遠慮に乗ると、織姫(肉体)の頭を抱き起こす。
目の前で自分の頭が意思とは無関係に持ち上げられている光景を見てただただ恐怖に震える織姫(魂魄)をチラッと横目で見たキモオタ死神が再びニヤッと口元歪ませると、懐から小さな丸薬を取り出した。
「…な、に…あれ…?く、薬…?」
魂が抜けて何の抵抗も出来ない自分の頭を抱えながら何らかの丸薬を構えるキモオタ死神の姿を見れば、自分の身体に何らかの危機が迫っているのは明らかであり、織姫は必死に首を横に振り乱す。
「やめっ…やめて…っ…やめてっ!」
『はい、織姫ちゃぁん…あ〜ん…』
物言わぬ人形同然の織姫(肉体)の無防備な口元にキモオタ死神が丸薬を入れる。そしてそれをただ眺めているしか出来なかった織姫(魂魄)の頬に絶望の涙が流れる。そして、次の瞬間…
「…あはぁっ」
魂魄が抜けてただの抜け殻になっているはずの織姫(肉体)が艶めかしい声と共に、へらっとした笑みを浮かべた。
「えっ…?」
織姫(魂魄)は突然動き出した自分の肉体に驚き、目を見開いた。
「はぁぁ…体だ体だぁ…生身の体ぁ……これが私の体…フフッ…すごぉい…おっぱいおっきいしぃ…肌もスベスベぇ…すごぉくエッチな体だぁ…」
突然動き出した織姫の肉体は蕩けた声を上げながら、自身の全身をいやらしく撫で回して嬉しそうに言葉を紡ぐ。
その声は本来の織姫のものと変わらないながらも、まるで男に媚びるような艶を帯びており、まるで織姫の体に別人が乗り移っているように見える。
「何…したのっ…!?」
何が起こっているのかわからず混乱していた織姫(魂魄)がハッと我に返ると、この異常な光景の正体を確かめない訳にはいかず、震える声でキモオタ死神に尋ねた。
キモオタ死神は動き出した織姫の肉体を見て興奮しながらも、織姫(魂魄)の問いに得意げに答える。
『ムフフ…そうだねぇ、種明かしをしようかぁ…織姫ちゃんは、義魂丸って知ってるかな?』
義魂丸。織姫にも聞き覚えがある言葉だった。最も身近な死神である黒崎一護を始め、幾人かの死神が使用していた時の事を思い出した織姫は、つまり自分の肉体にもその義魂丸が入れられた事により、義魂丸に込められた人格が今、自分の肉体を動かしていると言う事を察した。
『〜と、まぁ…これが義魂丸の表向きな使い方な訳なんだけどねぇ…大事なのはここからなんだよねぇ』
義魂丸と義骸について織姫に説明したキモオタ死神は、その笑みを更に歪ませながら説明を続ける。

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