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マウス
官能リレー小説 - 二次創作

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マウス 1

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」

「んっ・・・あふ・・・あぁ・・・んんっ・・・」

「・・・ん、ふぅ・・・ああぁ・・・ご主人様ぁ・・・」

「フッ、マウスに盗めぬ物は無し・・・君たちの心。盗ませてもらったよ・・・」



「すいません!遅れました!」
「また遅刻ですか無音空太先生!いくら美術学部の大学生とはいえ高等部においては先生と呼ばれる立場なのですから!もっと自覚をもって生活して下さい!!」
いつものように寝坊した挙句授業時間ギリギリに職員室へ入ってきた僕に対し。お目付け役である数学教師の桃園メイから、叱責の言葉が浴びせられる。
「は、はぁ。申し訳ありません。以後気をつけます・・・」
「お願いしますよ」
そう言うと彼女は僕を残して、さっさと職員室を出て行った。
「いや〜、今日もやられましたね、無音先生」
扉が閉まると同時に英語の教師である青木先生が、笑いながら声を掛けてきた。
「最近、桃園先生は無音先生に厳しいですな〜。あんなに強く言わなくてもねえ〜。あんなに綺麗でスタイルもいいのに・・・ほんと惜しいですなぁ〜」
聞きようによってはセクハラ発言にも聴こえるが、本人に悪気はないらしい。
「ええ・・・まあ・・・」
曖昧な笑みを浮かべながら、そう答えると青木先生はその話題に興味を失ったように次の授業の準備を進めていく。
「まあ、余りお気になさらず。それより早く行かないと授業に遅れますよ」
「あ、そうですね。では、お先に」
軽く頭を下げ青木先生に挨拶すると僕は職員室を出て行った。


「は〜疲れた〜・・・」
仕事を終えた僕は、電車を乗り継ぎ、とあるマンションの一室へと辿りつく。
「ただいま〜」
「お帰りなさいませご主人様!!」
ドアを開けるとそこには何時ものように全裸に深紅の首輪だけを身に着けた桃園メイが両手の指先を揃え、床に這い蹲るように深々と頭を下げていた。


僕の名は無音空太。
東京世田谷にある山ノ上学園で美術を学ぶ傍ら、バイトで高等部の非常勤講師をしているごく普通の大学生だ。
だが、僕には人には決してしられてはならないもう一つの顔がある。
それは僕の正体が現代に蘇った大怪盗『鼠(マウス)』だということだ。
我が家は先祖代々泥棒家業をしており、僕もその例に漏れず学校に通う傍ら怪盗マウスとして活動している。
そしてそのサポート役として選ばれたのが、先祖代々我が無音家に使えてくれている桃園家の令嬢。桃園メイさんなのだ。
16歳のときに始めて出会ってから今日まで、メイさんは僕の世話役としてマウスとしての活動はもちろん炊事洗濯から学校の授業に至るまで、あらゆる方面で俺をサポートしてくれている。
僕にとって最も信頼の置ける人物だ。
ただ、一つだけ欠点が有るとすれば、それは彼女がマゾヒストのド淫乱だという点だろう。
「申し訳ございませんご主人様!学生・教師・怪盗マウスとしての活動でお忙しいご主人様がついつい寝坊してしまうのは仕方のないこと・・・なのにそれを弁えず非難するなどメイは奴隷失格です!どうぞこの愚かな牝犬めに罰をお与え下さい!」
そう言ってメイさんはお尻を僕の前に突き出し、犬が尻尾を振るように左右に腰を振る。
僕が寝坊する本当の理由は、こうしてメイさんたちが毎晩夜遅くまで性交を求めてくるからなのだが・・・。
まあ、メイさんは最初から罰を与えて欲しくて昼間僕に突っ掛かってきたのだろう。
その証拠に蛍光灯の光に照らされ、丸見えになった彼女のピンク色の割れ目は、期待と興奮でびしょ濡れになっていた。

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