PiPi's World 投稿小説

被験者『才女』
官能リレー小説 - 二次創作

の最初へ
 2
 4
の最後へ

被験者『才女』 4

暫く廊下を進む。彼女はスカートを弄ばれたことに対して羞恥心と怒りでいっぱいだった。
「もう許しません、お仕置きして差し上げますわ!」
そして、立派な扉が付いた部屋にぶち当たる。ここはどうやら支配人室のようだ。
「入りますわよ!」
勢いよく扉を開き、部屋へと入っていく。
「どこにいるのですか?隠れてないで出てきなさい!」
そう言ってクローゼットやトイレのドアなど手当たり次第開いていった。不意に天井から物音がした。あきらかにネズミが発するものではない。プルートはにやりと笑う。
「お姉さんがたっぷり叱ってあげますわ!」
そう言って近くにあった椅子を天井のダクトの位置まで持ってくる。そして椅子の上に立つ。
「短いスカートなのが難点だけど、今は除く不届き者はいませんからね・・・」
ダクトカバーに手を掛けた。だが次の瞬間
バチバチ!!
「うっ!?」
不意に腹部に強烈な電撃を感じた。そのまま椅子から転げ落ちる。意識がもうろうとしてきた。

どうにか首を上げるプルート、すると目の前の風景が歪みだし、まるで人のシルエットのようになった。
「!?」
そして、それは段々と姿を現す。
「驚いたかい?せつなさん」
「あ・・・あなた・・・」
プルートは驚愕した。そこに居たのは先ほど自分が発信器作成と警察のコンピュータへのハッキングを依頼した電気工の生徒だった。そしてさらにその隣にもう一人姿を現す。
「ああ・・・」
現れたのは、理事長だった。
「せつな君、君の洞察力の良さには心から感服するよ、だが君は大きなミスを犯した。それは学生だからと言って信用し過ぎた事だ」
「く・・・」
「さあ、『電気工学科の生徒』君!彼女を少し休ませてやりたまえ!」
「了解しました、理事長!」
男子学生は手にしたスタンガンをプルートの腹に当てると、電撃を咥えた。
プルートの視界が真っ暗になる。


ようやく視界に光が戻る。
「うう・・・」
何とか首を動かすと、プルートは自分が拘束されている事に気が付いた。
「迂闊…だった」
自分の愚かさに呆れる。
「さっきの『学校の怪談』現象の種明かしを教えてあげようか?」
隣でにやけた男子学生が言う。
「ぜひとも・・・知りたいわね・・・」
「教えてあげるよせつなさん、貴方は特別だ」
男子学生は奇妙なブレスレットを見せた。
「これは光学迷彩だ、姿を消せるんだ」
そう言って起動すると、彼の姿が突然消えた。しかしなにやらシルエットはぼやけて見える。
「完全じゃないが、見る人の心理状態次第で認知されなくなる、だから結構使える」
再び姿を現す。
「これは理事長が開発したんだ、凄いでしょう?」
「階段の絵は?」
「簡単さ、あの絵、実はLEDディスプレイで映した動画なんだよ」
そういってかれは額縁を見せる。そこに映っていたのは動画だった。プルートがスカートをめくられる瞬間の・・・。
「光学迷彩を起動させた状態で、後ろから君の姿を撮影し、ブルートゥース経由で送信、そのまま撮影した画像を映すだけじゃ実写だとばれるから、中に入ってるマイコンで少し水彩画風にリアルタイムで処理し映したんだ、これも僕の製作さ!」
「トイレで動けなくなったのは?」
「あれは二人で押さえてただけさ、難しいことなんてない」
自慢げに説明する彼。
「勉強になっただろうせつなさん?」
「ええ、大変勉強になったわ、そしてもっと重要なことも知ることができた。あなたが、乙女のスカートを捲り、下着を見て興奮する変態だってこともね」
そう言って睨み付ける。
「まってくれせつなさん」
笑いながらまいったように手を掲げる男子学生。

SNSでこの小説を紹介

二次創作の他のリレー小説

こちらから小説を探す