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娘と言う名の被験体
官能リレー小説 - 二次創作

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娘と言う名の被験体 1

※Anatomyと世界観を共有

セーラーサターンこと土萠ほたるは、土萠創一教授の娘である。
彼女は科学者である父を尊敬しており、また土萠創一も愛娘を可愛がっていた。

だが、古今東西、親の子供に対する愛が必ずしも『正常』なものであるかといえば、そうとは限らない。



夏休みも終わりに近づいていたある日、ほたるは父親から衝撃の事実を告げられた。
それはセーラー戦士五人全員が捕えられ『全滅』した、と言う事である。そしてそれが自分の手によるものであり、一方で彼女たちはまだ『生きている』ということも告げられた。

それを知らされたほたるは、自らの父と決別する事にした。そしてセーラーチームを救いだそうと夜を待ち、父の後を付けることにした。
父親の車の後を、途中までタクシーで追いかける。
父の車が止まったのは、郊外にある廃墟だ。そこで彼女もタクシーを降りた。
「あのなお嬢ちゃん!こんなところ一人でいて大丈夫なのかい?」
運転手が心配してくれている。それにしても、少女を一人乗せておきながらいかがわしいことを考えなかった彼は本当に人格者である。
「大丈夫です、知り合いの人がここに来ましたし・・・」
「あんまり遅くまで居ちゃいけないよ!」
そういうとタクシーはその場を離れていった。

目撃するものが居ないのを確認して、ほたるはセーラーサターンへと変身を遂げる。

廃墟の前まで来たとき、足が震えだした。たしかに恐怖から来るもの、しかし、化け物に対するそれとは少し違う。
「私は・・・戦えるかな・・・」
手にした武器を握りしめる。
「でも行かなきゃ、今ウサギちゃんたちを救えるのは私しかいない!」
勇気を振り絞り、廃墟のなかへと進んでいった。

廃墟はどうやらかつてホテルとして使われていたようだった。
ロビーの奥の廊下を進んでいくと、ドアが開いている部屋があった。中を見ると薄暗くてよくわからなかったが、それは暖房用のタービン室のようだ。しかし肝心の機器は撤去されており、代わりに何か別のタンクの様なものが所狭しと並べられている。
恐怖心を抑え、中に進んでいく。並べられたタンクはどうやらガラス製で中が見えるようだった。
「明かりはあるかな・・・」
そういって辺りを見回すと、分電盤が見えた。

「これを使えば・・・」
例え廃墟であっても、管理者が居る場合はある。その場合分電盤が生きていることも多い。
案の定スイッチを入れると、照明が一気に灯りだす。そしてガラス容器のなかに入っているものを曝け出した。
「・・・!!」
それを見たサターンは口元を抑えた。こらえきれず、胃の中のものを吐き出してしまう。
「おええええええええええええ!!!!」
彼女が見たもの、そのガラス内に入っていたものは・・・

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