青と白の間で 22
「だからね」
「涼くんが、私たちどっちを選んでくれるか、試そうってね」
「2人で話したんだ」
…ちょっと、話が飛躍しすぎてませんか?
「そんな、僕は…」
言うよりも速く、2人が僕の腕にしがみついた。
『私、涼(くん)のことが大好きだから』
その眼差しは、2人とも、真剣だった。
「莉花…澄香…」
次の言葉を発しようとした瞬間、それは遮られた。
少し上背のある莉花が僕の唇を奪い、抱きついて濃厚なキスを迫る。
下ではズボンのファスナーをおろす音、澄香が僕の股間に手を伸ばす。
いきなりの2人の責めにどうすることもできない。
莉花の圧力に負け、更衣室の床に押し倒されてしまった。
倒れた僕の上に覆いかぶさる莉花。
唇はそれでも吸い付いて離そうとしない。
仕方ない、僕もその期待に応えて舌を絡ませ、唾液を送り込む。
「んっ、んんっ、んくっ」
莉花は待ってましたとばかりに喉を鳴らした。
「あっ…すごい…どんどん硬くなってる、涼くんの」
澄香が僕の股間に触れながら感嘆の声を上げる。
…昨日が初めてだというのに、積極的になったものだ。
「ぷはっ」
ようやく唇が離れる。
莉花は悪戯っぽく僕を見て微笑んだ。
「澄香…私が先でいい?」
「どうぞ♪」
後ろの澄香もなんだか楽しそうだ。
澄香に確認を取った莉花は、そのまま自ら制服を脱ぎだした。
純白のブラ。
制服を脱ぎ捨て、莉花は下着姿で僕に跨る。
「いいよ、涼。何でも、好きにして♪」
ニッコリ笑って、そう言う。
…こんな表情の莉花、見たことがあっただろうか。
近くで座り込んで澄香が僕らを見つめる。
…股広げすぎやしないか?パンツ見えるんですけど。
それも気になりつつも、僕は莉花の胸に手を伸ばす。