PiPi's World 投稿小説

青と白の間で
官能リレー小説 - 二次創作

の最初へ
 -1
 1
の最後へ

青と白の間で 1

「おはよう!」
校門を少し過ぎたところで、後ろから声をかけられる。
振り向くと、黒髪ショートボブの美少女がいた。

「おはよう、青山さん」
「おはよう、水沢くん」
青山澄香。
僕と同じクラスで、一番のアイドル的人気を誇る。
元気で明るくてスタイルもよくて…文句のつけようがない。

青山さんはそのまま小走りで校舎の中へと向かった。

「…ふーん、涼、青山さんと仲良いんだ…」
「は!?」
後ろから冷たい声がした…
黒髪ロング、周りから言わせればこいつもまた美少女…らしい。

「お、おはよう、莉花」
「おはよ」
白峰莉花。
僕の幼馴染、昔から家も近所でずっと一緒の腐れ縁。

「青山さんってすごいよね、可愛いし勉強もスポーツも何でも出来るしみんなから人気あるのも当然だよね」
「い、いや、何言ってるんだお前?」
「涼も青山さんの―」
「いやいやいや、僕はそんな―」


…僕は水沢涼。
ごく普通の高校生だ…と思う。

隣を歩く白峰莉花は幼稚園のころから一緒で、周りの悪友たちからは
「こんな可愛い子と幼馴染とか羨まし過ぎ」
とか言われておりますが、実際のところそんなことないと思う…

コイツ、お節介だし、何かにつけて小言が鬱陶しいし…
「何か言った?」
…なんでモノローグにまで突っ込んできますかこの人。

先に教室に行った青山さんは数人の女子と楽しそうに話している。
はじける笑顔が非常に可愛らしい。

―確かに青山さんはすごい。
成績も、運動能力も、クラスの中ではトップクラスだ。
何から何まで平均的な僕とは比べ物にもならない。

同性の莉花ですら青山さんを羨んでいるが、コイツだって成績は僕よりいい。
それだけ青山さんは抜けているんだろうけど。

莉花だって成績はクラス上位。
悪友数人に言わせれば『うちのクラスの美人ツートップ』だとか。
まあ、わかる気はしないでもないけど。

そんな青山さんと莉花の違いといえば、その性格だろうか。
青山さんは明るくて、誰とでも仲良くしている。
対する莉花は、どちらかといえば内気で、僕以外の男子とはあまり喋らない。
2人も特に仲がいい、というわけではない。
(莉花が『青山さん』と呼んでいるところから推して知るべし)

授業中も、前のほうに座る青山さんと莉花を気にしながら、黒板を注視し、先生の話に耳を傾ける…そんな感じである。

―そして授業後。
いつもどおり部活に行く準備をしよう、そう思ったとき。

「水沢くん、ちょっといい?」
青山さんに呼ばれた。
「あ、青山さん…何?」
「水沢くん、週末って空いてる?」
「え、ええ、ああ、別に、暇だけど…」
「よかった!水沢くんって水泳部だよね…私、カナヅチだから、泳ぐの教えてほしいなって思ってて…」
…えっ?

SNSでこの小説を紹介

二次創作の他のリレー小説

こちらから小説を探す