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青と白の間で
官能リレー小説 - 二次創作

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青と白の間で 15

「図書委員の仕事?」
「ううん、そうじゃなくて。本が大好きなんだ」
「へえ」
「たくさんの本に囲まれて暮らすのって、楽しいと思わない?」
目を輝かせて話す青山さん。
…いや、僕にはわからないけど…でも、青山さんなら、似合ってるかもしれないな。

「ねぇ、まだ時間ちょっとあるし…」
青山さんが僕の手を引いた。
「えっ?」
「ちょっと、来て」

…まだ校舎が施錠される時間ではない。
僕は青山さんに連れられ、誰もいない図書室にやってきた。

「誰もいない図書室って、最高だよね」
「はあ…」
「この時間が大好きなんだ、私だけの世界に浸れるね」

両手をいっぱい広げて語る青山さん。
その姿は可愛らしい。

「青山さんは本が好きなんだね」
「うん、ずーっと読書してて、校舎の施錠時間を忘れてたことも、何度もあるよ」
「それはさすがに気付こうよ」
「だって〜」
こんな子供っぽい青山さんは新鮮だ。

「でもね、本と同じくらい、好きなものが、出来たよ、私…」

へぇ、それって…

…なんて思っていたそのとき、不意に
「水沢くんのこと」
「え?」
「水沢くんのこと、好きになっちゃったの、私…」
青山さんが、僕に抱きついてそう言った。

「い、いや、そんな…」
「本気だよ…水沢くんの優しいところ…だから、泳ぎ方も、教えてもらいたくて…」

背中に、制服の上からでもはっきりとわかる、青山さんの豊かな胸が当たる…

「白峰さん…いや、莉花ちゃんには、負けない、負けたくない…」
「えっ!?」
青山さんから唐突に出た莉花の名前。

「きっと、莉花ちゃんも、水沢くんのことが好きだと思う…だから、私だって…」
莉花、アイツ、本当にそうなのか?
確かに、今朝からの態度は今までとはまったく違ったけど…

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