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青と白の間で
官能リレー小説 - 二次創作

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青と白の間で 2

驚きの理由はいろいろある。
青山さんが泳ぐのが苦手…というかまったく泳げない?こと、それを僕に相談してきて、さらに教えて欲しいって…

「僕なんかでいいの?」
「水沢くんだからだよ。水泳部で、大会でも優勝してるのは私も知ってるよ」
…いや、それはそうなんですが。

「青山さんって泳げないの?」
そう言ったのは誰あろう莉花。
「ええ、恥ずかしながら」
照れくさくも笑顔で青山さんは言う。

…青山さんの頼みじゃ、断れないよね。
「うん、じゃあ、土曜日でいい?」
「ありがとう!10時に、健康プラザの―」
話はトントン拍子で進む。

「あの、さ。私も一緒にいい?」
そんな時、莉花がそう言い出した。
「えっ!?」
予想外だ。ってなんでお前まで。

「白峰さんも泳げなかったっけ?」
「ち、違うよ!青山さんと2人でなんてコイツが心配だからっ」
…しかも失礼なこと言いやがって。

「と、言うわけでっ。私も一緒に行くから。いい?」
莉花は向き直って言う。

「ダメって言っても来るだろ」
「もちろん」
「じゃあ、10時に健康プラザに、水着持参で」
「わかった」
「よろしくね〜」
なにやら渋い顔の莉花と、最後まで笑顔の青山さん。
こうして急遽水泳教室が決まったのだった。

「さて…どうしたもんかね」
部活を終え、帰り道。
明日の『水泳教室』について考える。

健康プラザ…まあスポーツジムのような場所。
市民プールよりは人は少ないので教えやすい。
トレーニングに来るのはお年寄りとか年配の人が多いのでそこまで心配することはない。
あとは、青山さんと莉花がどんな水着着てくるかか。
…2人ともスタイルいいだけにな。


―そんなこんなで、土曜日、午前9時50分。
僕は健康プラザの入り口に一人で立っていた。

ここまで家から自転車で10分くらい。
家から近いのも、ここを選んだ理由である。

「おはよう、涼」
「おう」
先に来たのは莉花。
僕と同じく、自転車で来たようだ。

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