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ルパン三世・不二子の受難
官能リレー小説 - 二次創作

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ルパン三世・不二子の受難 7

「ギャッ」
話しかける瞬間にヒザ蹴りを喰らわそうとしていたはずのカオルの口から、学校ではおそらく誰も聞いたことの無いような悲鳴が上がったのだ。
「…お、オ……き、……」
うめくように何かを言おうとしながらも、右ヒザが届く前にミツルが両手の手袋から放った電撃を喰らったカオルは、その場に両ヒザをついて倒れこむと、そのまま動かなくなってしまった。
「か、カオルくん!」
「カオル君ッ!」
思わぬ出来事に、駆け寄るノブ&ノグソの二人組だったが、さらなる衝撃的な光景の前に、彼らとて立ち止まるほか無かった。
じょわ、じょわわ、じょわわわ……。
地下室の固い床の上で、倒れこんだカオル少年の腰のあたりから、湯気とともに広がり始めたそれは、負け知らずのはずのガキ大将、カオルの敗北を決定付けるには充分すぎた。
自らが放った尿の水溜りにの真ん中で、ヒクヒクと電撃の余波のケイレンを起こして動けないカオル少年の姿は、子分たちにはショックだったろう。が、謎めいたミツルの秘密兵器である手袋の威力を知る不二子にとっては、当然の結果であった。
「カオル…」
それは、同じ手袋を両手にはめている吉岡君にとっても、同じだったろう。
(…?)
ただ、子分たち以上にコキ使われていた様子の吉岡君が、なぜか彼をカオルクンではなく『カオル』と恐れるでもなく自然に呼び捨てにしていたのが、不二子にも気になったが。
(…いじめっ子といじめられっ子の立場の違いはともかく、もしかして、幼馴染みか何かかしら?)
だが。
かすかに不二子が感じた奇妙な違和感は、カオルに勝利したミツル少年の言葉によって中断された。
「…さあ、アレだ君達…たった今から君たちは、ここにいる吉岡君の部下だ」
「え…でも博士?」
言葉をはさもうとする吉岡君を、ミツルは黒縁メガネの奥の視線のひとにらみでさえぎると、
「…さあ君たち、テレビや雑誌、お父さんの隠しているアレなんかですでにアレだろうが、今日はアレだ。存分に、ここにいるこの破廉恥なオンナに、アレしてくれたまえ!」
ミツル少年は高らかに、そう宣言したのだった。
しかし。
「で、でも…そりゃそこにいるエッチなおねえさんには触ってみたいけど」
「でもさあ、そんなことしたりするの、ハンザイだろ?……ケーサツにつかまっちゃうんじゃね?」
「あ、それにおれ、ジュクとか行かなきゃだし」
「アア、おれもおれも」

もじもじと、それでも一刻も早くこの場を立ち去ろうとするノブ&ノグソだったが、
「…じゃあ君たちはアレだ、そこに倒れてるのと同じアレになっていい訳だね?」
昏倒させられたガキ大将を目の前にして、ミツルにそう言われてしまっては、哀れな彼らはただ従うしかない。
「それにね君たち、ハンザイなんて言うけどアレだ……このオンナこそ、犯罪者なんだよ?」
さらにミツルが言葉をつないで、たくみに彼らを巻き込んでゆく。
「このオンナ……峰不二子というこの女は、この屋敷に隠された新薬を盗みにアレしてきたんだ」
「え、それってドロボーじゃん」
「そうとも君たち…相手は犯罪を犯したんだ。君たちの手でバツを与えていい…この家のおばあさんも、この女を懲らしめていい、とアレしてくれたからね……ただし、そこにいる吉岡君の指示に従え……さもないと、彼もアレだ、ワタシと同じで、カオルとやらをアレした技を、吉岡君から喰らうことになるよ?」
ミツルの妖しいささやきが終わらぬうちに、哀れな二人は無言でただひたすらうなずき返してしまっていた。もともとカオルの腕力による『恐怖政治』に従っていただけの彼らにとっては、恐怖と服従の対象が吉岡君とミツルに代わっただけで、それ以外は何の不都合もないのだ。

「よろしい………あとは吉岡君アレだ、きみのアレでアレしたまえよ?」
「は、はい博士…で、では」
一方的に命令されてばかりのいつもと異なる状況に戸惑いを隠せぬ様子だが、吉岡君は素直にミツルに同意したのだった。
突然の来訪者によって中断されていた、峰不二子というサンプルを使った妖しい実験が、来訪者をも巻き込む形で再開される、それが合図なのだった。
「…で、では、ふたりとも」
どこかまだびくびくした様子ではあったが、吉岡くんは意を決して
「…まずは、このおねえさんがはいてる、邪魔なストッキングを破ってください、いや、しなさい」
そう命令したのだったが、
「え〜〜、なんだよ、ヨッシーおまえばっかオッパイなめさせてもらってさあ……それよかおれ腹減ってんだよね、おまえさ、なんか持ってない?」
さっそく不平をもらしたのは、水風船のような体形のノグソ。
「おれはべつにいいけどさ、でも、なんでストッキングなの?先にスカートとか邪魔なんじゃね?」
と、便乗してノブまでが屁理屈をこねる。

「あ、そうだ忘れてた」
不意にノグソがそう言って、背中にしょったランドセルを床に置くと、
「今日風邪で休んだナガイのと、ヨッシーから取り上げた分のあれがあったんだっけ…あれどこにしまったんだったかなあ」
丸めたプリントやら、かびたパンのカケラが入ったビニールやらを辺りに放りだしつつ、何かを探し始める。
「い…言うことを、きいてよう」
吉岡君がそう抗議しようとしたとき。

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