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ルパン三世・不二子の受難
官能リレー小説 - 二次創作

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ルパン三世・不二子の受難 6

「あ……、ホラな?…やっぱオレの言った通りじゃん…居るじゃん、ヨッシー」
メガネのチビが指差したその先には、『ヨッシー』こと吉岡少年が、吊るされた不二子の前で立ち尽くしていたのである。
「…オマエは黙ってろ、ノブ」
子供同士なりの上下関係なのだろう。リーダーらしい少年が一喝すると、ノブと呼ばれたメガネ少年は首をすくめて黙り込んでしまう。その後ろで何か言いかけていたぽっちゃり少年も、お茶目に『くちチャック』のジェスチャーをしてからではあったが、口を閉ざしたのだった。
そんな子分たちの反応に満足したらしいヤンキースキャップの少年は、腕組みをしたまま、地下室内をぐるりと見渡してから、
「なんだよ、ヨッシー……『カバン持ち』してくれるって約束だったのに、授業が終わったとたん飛び出してったとおもったら、こういうことか」
びくり、と身を縮める吉岡少年をじっと見つめ、変声期前らしい幼い声に精一杯のドスを効かせる。
「……オマエのジイサンだかが、科学者だったとか聞いた事はあったケド、まさか……こんな『ヨウカイババやしき』に勝手に忍び込んで、しかもこんなきれーなお姉ちゃんと、楽しそうにエッチな実験してるだなんてさあ……ジイサンが聞いたら泣くぜ?」
言いながら彼は、さきほど千切れ飛んだブラの残骸を床からつまみ上げ、ふうん、と、さほど興味無さ気にまた放り捨てるのだった。


「ヨウカイババやしきに入っちゃいけませんって、コンドーせんせーも言ってたろ?夏休みの前にさあ…」
「え?…それ春休みじゃなかったっけ?」
「勝手にしゃべるなって言ったろ?…ケツ蹴っ飛ばされたいのか、ノグソ」
「ご、ゴメン…カオルくん」
リーダー格のカオルに再び一喝され、ノブもノグソも(…ヒドイあだ名もあったものだが、名前が野口だからなのか、かつて本当に野糞しているところを見つかったのか…恐らくその両方なのだろうが)それぞれが両手でクチをふさぎ、沈黙を守ることを示して見せなければならなかった。

「…そこのおっぱいのでっかい姉ちゃんはともかく、そこのオマエ」

でっかいおっぱいとはなんとも子供らしい陳腐な表現だが、カオル少年の興味は、ぶらさげた双つのバストを吉岡君の唾液でベトベトにされたまま、天井から吊り上げられている半裸の不二子よりも、カオルと同じようなポーズで腕組みをしたまま黙って見ていた、如月ミツル少年のほうに向けられていた。

「オマエ、だれだよ?……ウチの学校じゃ見たことないツラだケド、ここんちのババアの、マゴか何かか?……そういえば、いつもの気持ちの悪いババア、見かけねえな……」
「…それは、アレさ」
鋭いカオルの視線をにらみ返すでもなく、ただ面倒臭そうに
「関係ないだろ?……答えるアレは、無いんじゃないかな?」
白衣のソデで大きなメガネを拭き拭き、ミツル少年が答えた。

(……この子)
そのミツルの態度は、あきらかに相手を挑発していた。しかも、完全に格下あつかいなのは、言われたカオル本人はもちろん、まわりの少年達にもはっきりと判ったようだ。…このカオルというガキ大将風の少年に対してそのような態度を取った者がどんな目に遭わされたかを知っている吉岡くんやノブたちの表情がひきつってゆくのが、不二子にも判った。

「へえ…」
カオル少年は感心したようにそうつぶやきながら、腕組みをしたままミツルに歩み寄ってゆく。
「…か、カオル、だめだよ」
おびえながらも吉岡君は叫ぼうとしたが、カオルは無視した。
「…白衣なんか着て、お医者さんごっこなんかしやがってさ……その割りに、度胸あるじゃん?」
ミツルよりも頭ひとつ上の位置から、カオルがささやきかけた…
…そのときだった。

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