ルパン三世・不二子の受難 15
「……wあ+*<”…あッ、そこ、ソコだ’&%め、そこ…そこ弱い$%&の、よわいのォッ!!」
一方は、しわ深い穴の外周をくるくると輪舞し、もう一方の毛先で、その中心をリズミカルにつついてゆく。
いにしえの剣豪よろしく、大小異なる絵筆を二刀に構えたノグソ少年の、見事な筆さばきである。
「あォン、あ、あああ…♀∃Д<…ァ、あ、あはァん」
変装のビジネススーツに合わせ、頭頂部へアップにしていたヘアスタイルは、叫びながら振りたくる不二子の頭から髪留めが弾け飛び、すっかりグシャグシャに乱れてしまっている。
「ああ、イゐぃ……もう、もう…」
怒涛のように押し寄せる強制的な快楽の中、不二子の思考が白く塗りつぶされてゆく…。
そのときだった。
びゅっ。
びしゃぁぁぁぁあああああああああああっ。
縦笛を突き立てられた股間から弧を描き、大量の液体が勢いよく放出された。
(もう…もう駄目…だ……め…)
謎の女スパイ、峰不二子。
彼女が生まれて初めて、年端もいかぬ子供相手に失禁させられた瞬間であった。
じょじょじょじょっ。
じょんっ。
猛烈な湯気とアンモニア臭が立ち込める中、不二子の股間から放たれた黄金色の液体は、その勢いを失った。
彼女の秘唇ふかく突き立てられていたリコーダーが、その役目を終えたように音もなく抜け落ち、床を転がってゆく。
「…」
突然の噴水を避けることも出来ず、ひたすらその飛沫を浴び続けていたノブとノグソは、呆けたように彼女の股間に魅入ったまま立ち尽くしている。
部屋の中央まで転がった淫臭と尿臭まみれの縦笛は、同じく立ち尽くす吉岡君のクツのカカトにぶつかって、止まった。
「なんだい吉岡君、アレだなキミも…はやくしないと、可愛いカオルちゃんがもっとひどい目に遭っちゃうよ?」
冷ややかなミツルの言葉にふるえながら、ためらいがちに一枚、また一枚と服を脱ぎ、白いブリーフ以外は靴下と運動靴のみになってしまっていた吉岡君が、そこにいた。
「…昨日、ココの老婆に捕まって、この地下室にとじこめられたキミを助けてやった時、アレだろ?、キミは約束したはずだ……今日一日、このワタシを博士と呼び、その助手として命令に従うと」
衣服を半ば破られ、半裸状態のまま縛られた少女のかたわらに立ったまま、ミツルはパンツ一丁の吉岡少年に向かって言葉を続ける。
「そのかわりアレだ…今日ここにやってくる美しい侵入者をここにおびきよせてさえくれたら、捕らえたその女を使って存分に、『オトコ』になるがいいと…
…キミのそのかわいらしいアレを、あの女にアレして突っ込んでしまえば、すこしは臆病なキミもアレだ…そう、度胸がつくんじゃなかったのか?…え?
…きみの精子をしっかりとその女の胎内にアレしてさえくれれば、キミの役目はもう終わり、
あとは誰にも今日の出来事を秘密にしてさえくれれば、ワタシはもう君の前には現れない…
そういうアレだったろう?」
言いたい放題まくしたてられたまま、うつむいて動かない吉岡君は、反論もせずにミツルの言うにまかせている。
「…まったく、優柔不断なところはアレだ、キミの爺さん譲りだな……アレもそうだ…ワタシがいつだったかこうして問い詰めたときも、そうやって何にも言い返せないでアレしていたものだ…
…情けないと思わんか?
研究費の使い込みがバレそうになったときも、助手の大学院生に手を出してハラませてアレだった時もアレだ、みんな部下に尻ぬぐいさせ………む?」
うつむいたまま、静かに最後の一枚を脱ぎ捨てる吉岡少年の姿を見止め、ミツルはようやく言葉を中断した。
「……い、いいじゃないか吉岡君、キミはアレだ、いろいろ言って悪かったが、度胸のあるアレだよ」
そう言いながら、冷静なミツルにしては珍しく、少年の無垢な男性器を前にしてか否か、すこしうろたえているかのように顔を赤らめた。
「そ、それにアレだ…げ、元気もいい……それなら充分、ワタシとの約束を果たせるというアレだ」
彼の言うとおりだった。
もはや靴下と運動グツ以外はなにも、例の武器であるはずの手袋さえ脱ぎ捨てた彼の下腹部には、けなげに屹立した、まるで春先の道端に生えたツクシのように頼りなげな肉茎が、ぴょこん、と、皮をかぶった頭を精一杯持ち上げていたのだった。
「それなら、ワタシも約束通り、ココにいるカオルちゃんは自由にできるようアレしておこう…
…では、そろそろ時間もないことだし、向こうの彼女も準備が整ったようだ…。
さあ、『オトコ』になってきたまえ!!」
吉岡少年は無言のまま、ミツルが約束通り、気を失ったカオルを縛っていたナワトビを解きはじめるのを確認してから、失禁したばかりの不二子へと歩み寄ってゆく。