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漫画入式
官能リレー小説 - 二次創作

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漫画入式 10

禁を越えたのは、いつのことだったろうか…
それが日常となってしまったのは、いつからだったろうか…

いつのまにか僕は、兄妹ならざる関係を、亞里亞に強いてしまっている。
まだ、コトの重大さにも思い至らぬ幼い妹に、

「んくぅ…あむっ…ふふっ…こんなに…固いのぉ…」

自分の性的欲求をぶつけているというのは、決して許されることではないだろう。

「兄や…気持ちよくなったら…いって…いいの…」

問題は、亞里亞。
この子が、この行為の本当の意味を知るようになったら、僕はどう説明したらよいだろう?
この子が傷つくことだけは避けられない。僕の犯した大罪。

…どのようにしたら、彼女を救えるのだろうか…

「…兄や?」

僕の苦悶する表情に、亞里亞がふと顔をあげて覗き込む?

「…気持ちよく…ないの?」

純粋な心は、僕の苦悶の表情を、自らの奉仕の至らなさと思って、問い掛けてくれる。

「いや…とっても…感じるよ…亞里亞…上手になったね」
実際に、亞里亞の口唇の扱いは、日を追うごとに上達したと思う。
最近では、僕が指図することなく、(次はこうしてほしい)と思う刺激を
的確に与えて、僕を快感の頂へと導いてくれるようになっている。
そして、そのことが、また僕を苦しめていく。
…すべて、自分の撒いたタネだろう。

ある日、一緒に入浴した日に、冗談で「フェラチオ」という行為の存在を亞里亞に
教えてしまったこと。そのことに興味を持った亞里亞を諭さなかったこと。
そして…その行為を受け入れた挙句、亞里亞に果ててしまったこと…

(亞里亞ができることで、兄やがイチバン喜んでくれること)

いつのまにか、亞里亞の中で、この行為の位置付けがそんなものになってしまっている。
そして、それを正すことなく、何度となく、その快楽を享受しつづける僕。

「でも…兄や…つらそうなの…」

そんなことは、もう訣別しないといけない。

「あのね…亞里亞…」


下半身を晒した、これ以上ないみっともない姿だが、この際構わない。
ちゃんと亞里亞に伝えなくては…この悪魔のサイクルを断ち切らなくっちゃ。

「もう…やめよう」
「どうして…亞里亞…上手じゃない…ですか?」

否定されたことに、涙すら浮かべそうに鳴りながら、亞里亞が尋ねてくる。
その表情に日和ってはいけない。

「本当は…こういうこと…兄妹では、しちゃいけないんだ…」

僕は、どうなってもいい。少なくとも、亞里亞と身体の関係になったことを
僕は、全く悔いてはいない。
しかし、亞里亞は…亞里亞にも考える権利も選ぶ権利もある。
「近親…相姦だから?」

キンシンソウカン


今、亞里亞の唇は、確実にそう動いた。

「…知ってるのか?亞里亞」

そんな言葉とは、無縁としか思えない無垢な表情に向かって、思わず僕は、
前のめりになりながら、叫ぶように問い掛けてしまう。

「はい…亞里亞は」

この期に至って、ようやく、そのかわいらしい唇を、僕の不自由勃起から離して、
亞里亞は、まだ幼いその身体を起こす。

「兄妹で、えっちなこと…してはいけないって…知っています。でも…」

泣き出すかと、思った。
でも、そうではなくて、序々に凛とした表情になって、

「兄やとだったら…いけないことでも、平気なの」

「亞里亞…」

思わず亞里亞へと伸ばしてしまった指を、両手で受けとめ、その指を軽く含みながら、

「兄や…兄やが亞里亞を求めてくれたのと…いっしょ…」

ゆっくりと膝立ちになって…

「亞里亞も…兄やに…してほしいって…兄や…知ってた?」

まくりあげたドレスのスカートの中、白い下着の中心の湿りを見せつける。

「兄妹がいけないって決めたのは…亞里亞の知らない…エラい人なの」

動けずにいる僕をまたいで、くるりと背を向けて…

「兄やが亞里亞をほしいのなら…亞里亞は…いいの…」

シックスナイン。そのスタイルの名前を亞里亞は知っているだろうか…

「亞里亞が兄やにしてほしいっ言ったら…兄やは?」

突き出される白い腰に、吸い寄せられるように、僕を口を寄せていく。
禁忌も立場も吹き飛んで…亞里亞がほしいから。

ちゅっ…ちゅる…

「やっ…はっ…あぅっ」

初めて感じる、性の感覚。
僕の舌に踊らされ、その部分を振るわせる亞里亞。


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