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ソウルイーター 〜捕われたマカ〜
官能リレー小説 - 二次創作

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ソウルイーター 〜捕われたマカ〜 2

部屋の薄暗さが影となり、シュタインの表情が読み取れない。影の下、薄く笑いながら、シュタインが魔道具のスイッチをいれた。
「わぁ!」
ゴウンッと音がして、椅子が振動し始める。そして足や腰にも枷が現れて、マカの全身を椅子に縛りつけた。
「やっ! 助けてっ!」
抵抗しようにも全身動かないんじゃどうしようもない。
突然、首筋のあたりからぬるっとしたヘビみたいなものが現れた。
「ひっ!」
不快な感触に思わず声を上げる。
「『寄生椅子』には何本も触手が寄生している。この魔道具は人間になにをするのか、研究させてもらうよ……」
シュタインがそんなことを言いながらへらへらと笑った。
首筋の触手は、最初の一本に続くように次々に増殖していく。さらに椅子の下からも、ふくらはぎに巻き付きながら同じ触手が現れた。
「やだやだやだっ! 気持ち悪いっ!」
触手は身体の上をぬらぬらした粘液を残しながらはいずり、やがて胸元から服の中に侵入していく。
マカはほとんど巨大なナメクジに体中を這われているような気分だった。
「っんう!?」
触手のうちの一本が、急にむきを変えてマカの口の中に入ってきた。
口内に広がる気持ちの悪い生温さと粘り気。さっきの粘液が、舌や歯にまとわりついた。そのうえそれは口の中で、まるで生きているように動き回るので、声を出すどころか呼吸もほとんどできなくなった。
「んーーーっ!」
その間にも服の中に侵入した触手は、素肌の上を撫で回す。全身がくすぐったくて、マカはくねくね身体をよじらせる。
……不意に、妙な感覚をマカは感じた。
「そろそろ実験に入りましょうか」
ゆっくりとシュタインが立ち上がった。
シュタインがもう一度スイッチを操作すると、マカを椅子に拘束していた枷がはずれ、口の中の触手も抜かれた。ただしその代わりに触手たちが両手足に何本も絡みついて縛りあげたので、自由にはなれなかったが。
「博士っ! やめて……!」
ゴキッ、ゴキッと、不気味な音が鳴り響く。シュタインが首の骨を鳴らしている音だ。
マカの背筋に寒いものが走った。抵抗を封じられ、なにをされるかわからないという、恐怖。
「いやっ! ソウルー!」
思わずパートナーの名を呼ぶ。だが、声が届くわけがない。
「武器がいなければどうにもできない。それでも職人かい?」
触手に縛られたままのマカのほとんど眼前に仁王立ちし、シュタインはそう言って微かに微笑んだ。
「博士……!  あなたは狂気に支配されている……! 目を覚ましてください……」
必死に説得を試みるが、シュタインは変わらないヘラヘラ顔でマカを見下している。
「オレの好奇心は止められない……」

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